1年生総合的な学習
- 公開日
- 2011/10/06
- 更新日
- 2011/10/06
校長メッセージ
本日1年生の総合的な学習で、災害時の緊急・応急的な措置としての担架づくりと紙食器づくりをしました。
毛布1枚と洗濯竿2本で、写真のように簡易担架を作りました。簡単でしかも実用的な担架ができて、みんな感心していました。その後、新聞紙を使って紙の食器を作りました。説明書を読んで作りましたが、折り紙に慣れていないとちょっと難しい様子でした。私も折り紙は苦手です。実際に手伝ってもうまくいかず、この授業が終わってから一人で挑戦してみてようやく3回目に成功しました。大きさは小さいですが、写真の一番下の右側が最終的に成功したものです。やれば出来るものですね。こうしたちょっとした経験で
緊急時の工夫の基礎知識ができるのですね。
ところで、今回の授業に参加してみて感じたことは、身の回りの普段は気にもとめないようなモノが、実際にはこんなにも応用できて役に立つものなんだということです。そして、そこには理科や数学の基礎が使われていることです。生徒のみなさんは、見よう見まねで担架や紙の食器をつくりました。よく考えてみると、毛布を洗濯竿に巻くときに毛布が重なる部分の摩擦や重心、紙を折る際に立体にするための折り目をいかに作るかということを考えないと、担架や食器はできません。具体的な作業を通して逆に理科や数学にも興味をもってもらえばいいなと思います。さらに作る際には分からないところを互いに教え合うことが、互いのコミュニケーションを高める良い機会ですね。
そして、実際に担架を使う時に、担架で運ばれる人のことを考えて運ぶことが思いやりにもつながるのではないでしょうか。
「成すことによって学ぶ」体験することによって、私たちは多くを学びます。でも、いつも成功するとは限りません。失敗を恐れずにやってみることで、たくさんの経験や知識を積み重ねていってください。