学校日記

今日は立春です。

公開日
2011/02/04
更新日
2011/02/04

校長メッセージ

『古今和歌集』に紀 貫之が詠んだ立春の歌があります。
「袖ひちてむすびし水のこほれるを 春立つけふの風やとくらん」 
 「去年の夏のことです。袖をぬらして水を掬い取ったりして遊んだ水も冬の寒さですっかり氷ってしまった。でも、立春の今日の春風が溶かしてくれるでしょう。わくわくすします。」と言う感じの内容だそうです。

今日は立春。
 昨日の朝、生徒の皆さんの登校を校舎の前で眺めている時に、ふと、風向きが変わっていることに気がつきました。いつもなら、本校のテニスコートあたりの方向から吹いて来ていた冷たい風が、東門付近からの風に変わっていました。
 そして、昨日は「節分」。旧暦の元日、つまりお正月なのです。お家で豆まきをしましたか。古くは平安時代のころから、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、それを追い払うための悪霊はらいが、豆まきが行われているのですね。
いずれにしても、季節は春に向かっているのですね。
来週からは、私立の一般入試が始まります。3年生の皆さんにとって、自分自身の春をつかむための挑戦の始まりですね。持てる力をフルに発揮できるように、落ち着いてがんばって来てください。すでに進路が決まっている人は、仲間を応援する気持ちで見守ってあげながら、自分の春の迎え方を考え、実行していくださいね。

昨年の10月末か11月の初旬に卒業生のKさんが母校訪問に来てくれました。その時に頂いた記念のお花「カランコエ」が今も一生懸命に咲いています。最初は、日当たりが悪いところだったので、少ししおれかけていましましたが、窓側に置いて出来るだけ日光をあてて、水やりを続けたら、今でもたくさん咲いています。聞くところによると、この花は長く咲く花だそうです。強いのでしょうか。それでも、環境が悪いとだめになってしまうのです。
この春に、皆さんが咲かせようとしている花も長く咲くように、今からじっくり考えて自分の周りの環境をこの4月からの進路のために整え、思い出深い中学校生活になるようにしてくださいね。
これから1ヶ月弱が本当に皆さんにとって大切な時期になると思います。

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