学校日記

何か伝えたくて

公開日
2010/11/10
更新日
2010/11/10

校長メッセージ

掃除の時間に階段の水拭きをしていてくれる生徒がいる。
私が通ることなどは予測もしないで。
どうしてもそこを通る時には思わず「ごめん通らせて」と言う。
センターの着色部分をそっと通る。
掃除をしていてくれる生徒の真心の上を通るがごとくである。

西日が差し込みかける生徒が帰った後の教室を見回る時。
透明ガラスを通して見える教室の机。
それが一糸乱れずに並べられている風景によく出会う。
並んだ机が生み出す直線のイメージは、凛とした空気を持っている。
明日もこの教室がみんなを待っている。

教室に入った瞬間に飛び込んできたきれいな黒板。
そこに書かれた、これまたきれいな板書。
俺がきれいしたと言葉はないが誇らしげなジェスチャー。
思わず「すごい」と言いたくなるようなきれいさ。
そんな黒板で授業ができる教師がうらやましい。
そんな黒板で授業を待っていてくれる生徒が誇らしい。

きれいにするとやる気がでる。
整頓するだけで違った空気になる。
お客さんが来るからではない。
自分たちの周りの雰囲気づくりと自分たちのやる気を生み出すためにきれいにしたい。
そんなことを考えるようになった今日この頃。
何か伝えたくて。