入学式式辞
- 公開日
- 2020/04/07
- 更新日
- 2020/04/07
校長メッセージ
式辞
小学校の卒業式の頃に咲き出した桜は、みなさんの入学を祝うかのように、ちょうど満開となりました。この佳き日に、期待を大きく膨らませて入学した116名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。高森台中学校の43回目の春に入学する皆さんを心より歓迎します。
小学校最後のまとめの1か月が、新型コロナウィルス感染症対策で急に臨時休校となり、さらに、中学校のスタートも臨時休校になることになりました。この先も、まだまだ出口が見えない状況ですが、自分の、そして周りのみなさんのいのちと健康を守る行動をしてください。新しい中学校生活の大事なスタートが、このような形になることは、とても無念ですが、ピントをチャンスに変える気持ちで、いろいろなことに取り組んでいくことを祈っています。
この高森台中学校には、皆さん一人一人が活躍できる場があります。これから始まる中学校生活すべてに興味や関心をもって、積極的に取り組んでみてください。心配や不安もあるかもしれません。でも、大丈夫です。この高森台中学校の先生方も先輩も、皆、親切であたたかい人ばかりです。何でも相談してください。
さて、小学生と中学生の違いは、どんな点があるでしょうか?いろいろありますが、一番の違いは、みなさんを大人として見ていることです。これまでは、丁寧に説明をしてもらったり、助けてもらったりしてきましたが、中学校では、それほどの手助けはなく、まずは自分の力でがんばってみることが多くなります。慣れるまでは、ちょっとたいへんです。
そんなみなさんに、中学校生活を充実させる3つのヒントをお話します。
1つ目ですが、中学校での生活は、たった3年間。しかし、長い人生の中でも、変化が一番大きく、とても大きな存在となる意義を持った3年間になります。そんな3年間を大切にするためには、きちんと「夢」や「希望」を持ち、「目標」をはっきりさせることです。「目標」をはっきりさせることで、めざすものがはっきりして、きちんと努力をすることができるものです。地道に努力することで、自分を成長させていきます。今の自分をよく見つめ、これからの自分を思い描いて、がんばることです。目標を決めてがんばることができることは、とても素晴らしいことです。勉強も同じです。目標を決めて、自ら進んで、主体的・積極的にしっかりと学び、力をつけることがとても大事です。
2つ目は、当たり前のことを大切にして、当たり前にできるようにすることです。これをあらわす「凡事徹底」という言葉があります。例えば、「あいさつをする」「時間を守る」「ものを大事にする」「人の話をしっかり聞く」など、こういう当たり前のことを三年間、毎日続けることによって、しっかりとした中学生になってほしいものです。
最後の3つめは、自分で正しく情報を集め、それをもとに判断して、きちんとした行動ができるようにすることです。お互いのいいところに注目し、小さな違いは気にせず、信頼できる関係を作り、みんなで高め合ってほしいものです。
この3つのヒント以外にも、皆さんの成長に役立つヒントはいっぱいあります。プラス思考でこの3年間を大きく成長する3年間に創りあげてほしいです。期待しています。
最後に、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。私は、この4月1日に高森台中学校に校長として着任しました水谷年孝です。実は、高森台中へは2回目の赴任です。随分前ですが、38年前から29年前までいました。もしかしたら…
さて、本日より大切なお子様をお預かりいたします。全職員、一致団結して尽力してまいりますので、よろしくお願いいたします。しかしながら、学校だけで実現できることには限りがあります。子どもたちの成長を確かなものとするためには、学校と家庭の連携が何より大切です。保護者の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。
しかし、例年と違う状況で、私たちも戸惑っています。この先も、いろいろと変更が出てくることが想定されますが、早めに対応をして、少しでも影響が小さくなるように努めていきます。
さあ、新入生の皆さんの高森台中学校での生活が始まります。みなさんの成長と活躍に期待し、式辞といたします。
令和2年4月7日 春日井市立高森台中学校長 水谷 年孝