学校日記

入学・進級おめでとう!

公開日
2010/04/07
更新日
2010/04/07

校長メッセージ

 満開の桜が新入生を迎えてくれました。あいにくの雨になってしまいましたが、入学式も始業式もしっかりとできたと思います。
式辞
 新一年生の皆さん、入学おめでとうございます。六年間の小学校教育を修了されていよいよ中学生となられました。先日高森台小学校の卒業式に出席させていただきました。また、東高森台や中央台小学校へも教頭先生や教務主任の先生が出席させていただき、大変感動的な卒業式を拝見させていただきました。あれから約三週間、高森台中学校の制服を身にまとった感覚はいかがですか。この感覚を忘れずに、これから三年間頑張ってください。
 また、新入生の保護者の皆様方、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。
お子さんの制服姿は如何でしょうか。我が子ながらちょっぴりまぶしいと言ったところではないでしょうか。
 さて、新二年生と新三年生の皆さん、それぞれ進級をされて、新たな気持ちで今この入学・始業式に臨んでいることでしょう。
皆さん、そっと目を閉じてみてください。そして、今の気持ちを自分自身で確認をしてみてください。これから始まる一年間を有意義に過ごすための心構えが、きっと皆さんの瞼の裏や胸の中にあるはずです。この気持ちを大切にしてくださいね。
3年生と2年生皆さんには、修了式でお話しましたが、「志あるものは、事ついに成る」。つまり、自分の夢をあきらめないで取り組んで行くことで、いつかやって来る数少ないチャンスをものにすることができるということを信じて、がんばっていってほしいと思います。

 さて、こんなお話を知っていますか。
「三つ心 六つ躾(しつけ) 九つ言葉 十二文(ふみ) 十五理(ことわり)で末(すえ)決まる」。
もう一度言います。
「三つ心 六つ躾(しつけ) 九つ言葉 十二文(ふみ) 十五理(ことわり)で末(すえ)決まる」。
これは、江戸時代の子どもの段階的な教育の目安を表したものです。「江戸しぐさ」と言われます。この江戸しぐさの研究をしてみえる越川礼子さんという方の文章を皆さんに紹介しました。
意味は、三歳までは心の存在と大事さを感じさせる。「三つ子の魂百まで」とも言いますね。
六歳までに大人の立ち居振る舞いを見習わせ、寺子屋などできちんと師匠の目を見て話を聞くようにさせる。九歳までには、どんな人にも失礼でない挨拶(あいさつ)ができるようにする。これは新入生説明会でもお願いした内容ですね。十二歳のころには一家の代表として手紙が書けるようになる。
十五理とは、経済、物理、科学などを暗記でなく実感として理解できるようになること。
 生きる力となる感性を磨くのは子どものころ、という深い英知が背景にあるというわけです。皆さんはこれら5つの段階はすでに達成できていますか。まだ不十分という人は、それぞれの段階の具体的な目標を決めて、この中学校生活の中で取り組んで見てはいかがでしょうか。
十五歳つまり、中学校を卒業する頃は。もう一人前の大人なのです。そして、社会に出て行く時なのです。入学・始業式である今日だからこそ、中学校を卒業する時のイメージをちょっとだけ考えてみると、これから何を目標にしていかなければいけないかが見えてきませんか。
自分の将来のことを考える第一歩が、今日であることをお伝えして、式辞といたします。