3学期始業式
- 公開日
- 2019/01/07
- 更新日
- 2019/01/07
校長メッセージ
H30年度 3学期始業式 式辞
新年、平成31年がスタートしました。天候が穏やかな中、そして、この体育館の中は、凜として清々しい中での、希望にあふれ輝く新しい年・新学期のスタートです。
年号も変わる大きな節目の年です。急に何かが変わるわけではありませんが、よい年、よい時代にしていくかどうかは私たち次第ですね。
この新年、3学期のスタートにあたり、高中生の皆さんと3つ共有したいと思います。
1 目標とその実現
2 健康・安全
3 まとめと準備
1つめ 目標とその実現についてです。
2学期の終盤のことです。ある高中の卒業生が母校訪問で校長室を訪ねてくれました。卒業後について伺うと、京都で住み込みをしながらおもてなし業、舞妓として励むとのことでした。中学3年生の時にも聞いていたので、夢・目標の実現に向けてぶれずに3年間過ごしてきたことが本当に素晴らしいことだと、とても嬉しく感じました。もちろん高校を卒業して京都に行ってからも、厳しい修行の日々が待っているはずですし、家族と離れて一人の力だけで自分の夢を実現できるわけではないので、多くの人の理解と協力があってのことと、さらに努力を積み重ねていくのではないかと想像しています。
これは、ある高中卒業生の例ですが、私たちは、自分を見つめて夢や希望、目標を持って努力を重ねること、行動に移すことで日々成長をします。この新年・3学期のはじめはその目標とその実現について考えるのにとても適した時期です。格別、今年は、平成としての最後、そして年号もかわるタイミングです。このタイミングでしっかり自分と向き合うことはとても有意義なことです。
夢や希望である大きな目標は一人一人違います。既に今年の目標をはっきりさせている人もたくさんいると思います。まだの人も焦らずに、でも確実にはっきりさせていきましょう。その目標への実現のさせ方は、そんなに変わることはありません。次の3つです。
1 目標への道のりを知る
2 小さな目標と行動を積み重ねる
3 自分を鍛える
まずは、目標への道のり(目的地までの行程や距離)を知ること、つまり、目標にたどり着くために、何をどのくらいする必要があるのかを知ることです。例えば、医療の仕事には、資格は必要なのか、経験はどのくらいしておかなければならないのか、などです。このように見通しが持てれば、目標に向かって諦めずに努力を重ねることができます。そして、目標への道のりを知り見通しが持てたならば、そこに向けて小さな目標を達成すべく行動を積み重ねるのです。ここが大切です。地道に取り組んだ結果だけが、大きな目標、夢や希望に結びつきます。もちろん途中で大きな壁や山を乗り越えなければならないこともあるでしょう。でもまずはあきらめないでねばり強く取り組むのです。そして、節目節目で自分を見つめ状況を確認し、必要があれば目標を修正することもありです。普通のことです。将来が予測困難な時代と言われていますが、そんな時代だからこそ、ちゃんとした道のりを知り、小さな目標を設定できれば、修正や対策も可能になるのではないでしょうか。
そして、当然のことですが、自分を鍛えることです。夢や希望、目標だけ描いていてもそれに近づいて行くことはできません。自分のよさや強みは何か、逆に弱点は何かをよく知り、バランスよく地力をつけることです。日頃の授業や学習を大事にすることは当たり前です、さらに自分にとって必要なことを学び続けましょう。そして、人とのかかわり方です。これも学びと努力が必要です。まわりの人に気持ちや考えが上手く通じないこともあります。でもくよくよせず、想像しながら改善と努力を重ねながら、自分を磨き、高めていきましょう。それが目標を実現させる基礎・基本です。
2つ目です。
とにかくいつも変わらないのは、健康・安全です。
時代が大きく変わっても、AIなどによりどんどん生活が便利になっても、心豊かに、健康で安全に安心して生活できることが一番大事です。みんなで笑顔でいられるようにするためには、今まで以上に、人としての優しさやあたたかさが大切になってくるはずです。是非高中生の皆さんには、新しい年、新しい時代でも健康・安全に留意して自分を大事にすること、そして、まわりの人も大事にしてほしいと強く願っています。
最後3つ目です。平成30年度としての3学期についてです。
2学期末にもお伝えしましたが、3学期は「まとめ」と「準備」の学期です。平成30年度として整えて実践してきたことをもとに、この3学期は、今の学年、今の学級での1日1日を大切にしてください。そうした日々を過ごすことが本年度のまとめになり、次への準備になります。上手くいかないことや思い悩むこともあるともいますが、一人の力だけで解決しようとせず、みんなで困難を分かち合い、やり抜いていきましょう。
もちろん、平成30年度を貫くのは「チーム高森台中」「凡事徹底+(プラス)」「自分に挑戦」で変わりありません。
高中生みんなで、笑顔で過ごせるよい新年、3学期の日々としていきましょう。