6月集会
- 公開日
- 2017/06/26
- 更新日
- 2017/06/26
校長メッセージ
6月集会 2017.6.26
3年生は、体育館への入場・その後の様子もとても落ち着いていて「さすが」という感じですね。修学旅行などで学んだことが、その後の生かされています。よい見本です。2年生、1年生も順調ですね。
6月最終週となりました。「整える1学期」に4月からスタートして11週間。1学期も残り4週間となりました。高中全体、そして、学年、学級、委員会や部活動、そして一人一人の状況はどうでしょうか。
あいさつ、そうじ、身だしなみ、みんなのために働くこと、そして勉強等々への姿勢と実行力は整ってきましたか。
1学期後の夏休みの活動や、2学期以降に思う存分実行し力を発揮するための基盤として、この1学期に整えたことが「29年度の高中の当たり前、一人一人の当たり前」となっていきます。しっかりした揺るぎない基盤となるように、整えられていることはさらによりよく、まだまだの所は、少しでも状態がよくなるように、整えていきましょう。
さて、この画像を見てください。みなさんご存じの「道風くん」ですね。この図柄にはいつももうひとつ一緒に描かれているものがあります。そうです「かえる」です。
今日は、この道風くんとかえるをもとに、高中の全員と確認し合いたいことがあります。
それは「あきらめない、やり抜く力」についてです。もう想像できる人もいると思います。
はじめに道風くんとかえるについての復習です。
道風くんのモデルは、平安時代900年頃に活躍した三跡という書の達人の一人、小野道風です。こんな図柄を目にしたことがあるでしょうか。この小野道風の生誕地が春日井という説の基づいて、書のまちかすがいのキャラクターになっています。
この図柄にもカエルが描かれていますが、みなさん小野道風とカエルのエピソードは知っていますね。諸説あり、事実かどうかははっきりしませんが、次のようなお話しです。
既に書道家として凄く上手だった道風は、あるときスランプに陥っていました。自分の才能のなさに自己嫌悪に陥り、書道をやめようかと真剣に悩んでいたのです。
そんな時、ある雨の日に散歩に出たら、柳にカエルが飛びつこうと、何度も挑戦している姿を見たのです。
道風は「いくら飛んでも柳に飛びつけるわけないのに」と無駄なこと気になってその様子を見ていました。すると偶然にも強い風が吹き柳がしなり、蛙が見事に飛び移ったのを見て道風はハッとしたのです。
「バカは自分のほうだ。蛙は一生懸命努力をして、チャンス・偶然を自分のものとしたのに、自分はそれほどの努力をしていなかったのだ」と悟った。そしてさらにものすごい努力を重ねて、今の時代にも作品や名を残すような人となった、ということでしたね。
さて、ここで、先ほどお話しした「あきらめな」「やり抜く力」とつなげて考えてみましょう。みなさんと共有したいのは、「あきらめない」こと「やり抜く力」と、才能とは別のものであるということです。
やり抜く力は、ある研究では
「やり抜く力」=「情熱」×「努力」
と表されています。
「もっともっと上手くなりたい」という情熱に、日々積み重ねる練習、努力により、あきらめないでやり抜くことで、達成につながる、成果に結びつくということです。
この式から分かると思いますが、やり抜く力を大きくするには、「努力」の部分にこそ、自分の行動、実行力が関係してきます。
このあきらめない やりぬくためのコツにはいくつかありますが、3つに絞って共有しましょう。
(1) 毎日、同じ時間、同じ場所での習慣にする
(2) 時間の長さよりも、集中した質の高い練習で、明日もやる
(3) 上手くいかない、思い通りにいかないのはごく自然なこと。そんなときにこそ、考え方や方法を見直す、人に助けてもらう
「七転び八起き」という、非常に分かりやすいことわざもありますね。
高中生の皆さんには、いつもお話ししている凡事徹底プラスと、チーム高森台中のもと、強い意志と、ねばり強く、あきらめないで自ら努力を積み重ねるという行動で、日々高め合ううことを強く期待します。互いに頑張りましょう。
以上でお話を終わります。