5月集会
- 公開日
- 2017/05/29
- 更新日
- 2017/05/29
校長メッセージ
5月集会 2017.5.29
5月最終週です。多くの高中生が表彰されました。地道に積み上げてきたことがつながって形に表れたということですね。よい感じです。
高中生の皆さん、1学期は、「整える1学期」、として取り組みましょうと前回の集会で確認し合いました。順調でしょうか。ちょっとだけ写真で様子を共有しましょう。3年生の靴箱。2年生のロッカー。理科の授業の様子。見やすいノートへの取り組み。順調ですね。さらに整えていきましょう。
さて、先日2年生のある友達がこんな話をしてくれました。
「校長先生、聞いてください。この間のテスト、凄くよかったんです!」
「何がよかったのかな?」とか、「よかったことを次に生かすと、さらによくなるね」などというやりとりをしました。
頑張ったことが成果に表れて、さらに「できた・わかった」という喜びが伝わってきて、次もきっと頑張ることができるだろうなと受けとめました。
2、3年生の皆さんとは、昨年の6月にこのことを確認し合いました。勉強すること、学ぶこと、学ぶ意味、勉強する目的についてです。
いろいろな考え方はありますが、私は、自分なりにこんな答えを持っています。2つです。
「1 自分のために勉強する」
自分がよりよく生きるために、豊かに生きるために学ぶ・勉強するということ、です。
「2 まわりの人のために勉強する」
まわりの人とは身近な人かもしれない、もしかして、地球の裏側の人かもしれません。自分が学んだり勉強したりしたことが、そのような人たちの役になるかもしれない、ということです。
自分が取り組んだ研究や発明により、人の命を救ったり、世の中を便利にしたりすることにつながるかもしれませ。また、自分が描いた絵や文章、歌声が、みんなの幸せな気分にできるかもしれません。
学ぶことや勉強は、自分のためだけではない、ということ、自分のことだから、自分の好き勝手でよいということではない、ということでしたね。
では、なぜ、学び続けるのでしょうか。先ほどの学ぶ意味、勉強する目的とつなげて考えてみましょう。15秒ほど一人一人で考えてみましょう。
ここで、先人の言葉を参考にして考えてみましょう。
佐藤一斎(さとういっさい)という、幕末の儒学者の言葉です。佐藤一斎について知っている人は少ないかもしれません。愛知県の隣の岐阜県恵那市岩村出身の江戸時代、幕末の儒学者です。
こういう言葉です。私が声に出して読みますので、皆さんは心で読んでみてください。
『少(わか)くして学べば、則(すなわ)ち壮にして為(な)すこと有り。壮にして学べば、則ち老いて衰(おとろ)えず。老(お)いて学べば、則ち死して朽(く)ちず。』
古典を勉強してきている3年生の皆さんは、意味が予想できるるのではないでしょうか。
『少(わか)くして学べば壮にして為すあり。』とは、子どものころからしっかり勉強しておけば、大人になって世のため、人のため に役に立つ人間になる。
『壮にして学べば老いて衰えず。』とは、大人 になってからも更(さら)に学び続ければ、年をとっても衰えない。いつまでも活き活きとしていられる。
『老いて学べば死して朽ちず。』とは、年をとってからも学ぶことをやめなければ、死んだ後も自分の業績は残り次の人々にも引き継が れていく。
そんな意味です。
また、それぞれで、学ぶ意味、勉強する目的とつなげて、ゆっくり考えてみてください。
さて、また、暑くなりそうです。睡眠・栄養をしっかりとって、熱中症などならないよう体調を整えましょう。
最後に、本日から3名の教育実習生に皆さんが、高中で実習をされます。
学生とはいえ大人だから、まさに、今、学び続けているというところですね。後ほど、紹介があります。一緒に学び合いましょう。
以上で、お話しを終わります。