学校日記

宿泊学習を終えて

公開日
2009/04/23
更新日
2009/04/23

校長メッセージ

 宿泊学習で、「先生、次はどうするの?」など、しおりの日程を見て生活できない場面がありました。そのしおりの大切さを、何に例えて皆さんに伝えたら良いかを考えてみました。そこで、まず、「しおり」って何だ?と思い、調べてみました。語源は、木の枝を折ることで山道などを歩く際に目印としたことから、本を何処まで読んだかなどの目印や、初心者のための手引書などを「しおり」というようになったそうです。宿泊学習の場合は、この後の意味でしょうね。「宿泊学習の手引き書」というふうに考えるとわかりやすいですね。手引き書(マニュアル)は、私たちの身の回りにたくさんあります。ゲームのマニュアル(攻略本かな)、エアコンのマニュアルなど何か製品を買うと必ずついてきます。
 宿泊学習などの旅行的な行事には必ず「しおり」が作られます。行事の日程が示され、次の行動を考えることができるのです。これをよく読んで、行動しながら自分で判断していく練習をするわけですね。
 もちろん、日程の変更などが連絡されたりしますから、その時その時で、しおりの修正もしていくことが大切です。そのためには、連絡してくれる先生や班長、友達の話をよく聞いて、しおりにメモしていくことが重要ですね。
 さて、旅行の日程などの判断はこうしたしおりに基づくとして、もっと基本的な生活習慣のようなものの判断は、どのようにして身についていくのでしょうか。宿泊学習や日常生活などで、ほめられたり注意をされたりして私たちは生活をしています。つまり、成功したり失敗したりを繰り返しながら、経験を積み重ねながら成長していくのです。こうした積み重ねが私たちの脳の中に記憶されていき、いろいろな場面や自分の気持ちなどの判断が必要な場面になるとその基準となって言葉や行動に表れていくのでしょうね。
 いろいろな学習をしたり、経験を積み重ねたりすることは、生きるために必要な大切な「手引き書」づくりなのかもしれません。生活の中で「してよいこと、いけないこと」のけじめをつけて、自分自身の手引き書をつくっていきましょう。