第38回卒業証書授与式 式辞
- 公開日
- 2016/03/04
- 更新日
- 2016/03/04
校長メッセージ
第38回卒業証書授与式 式辞 2016.3.4
校庭や学校周辺の木々の芽のふくらみや、小鳥の囀りから、春の息吹を感じる季節となりました。この佳き日に、多数のご来賓・保護者の皆様にご臨席賜り、卒業証書授与式が挙行できますことは、この上ない喜びです。深く感謝申し上げます。
卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。心より祝福いたします。この佳き日を多くの皆さんと一緒にお祝いできることを本当にうれしく感じています。
少し振り返ってみましょう。皆さんが高森台中学校で過ごした日々は、かけがえのないものとして、全てが今日、この日につながっています。格別、最上級生としての1年間は、皆さんにとっては特に印象深いものとして心に刻まれていることと思います。
毎日交わす、すがすがしい挨拶。小さなことでも凡事徹底で取組む行動。そして、楽しく友だちや仲間とふれあう時の輝いた瞳と笑顔。さらに、先生や仲間との毎日の授業や、部活動での真剣でまじめな姿勢、体育大会や高森祭での思う存分発揮された、本気で、一丸となる姿は、2年生、1年生のよき見本・憧れであり、高森台中学校の誇りです。素晴らしい1年に心より感謝しています。
さて、高森台中学校を巣立つ皆さんと共有したいことがあります。
「挑戦し続ける」ことについてです。
本年度は2人の日本人が、ノーベル賞を受賞するという素晴らしいニュースがありました。そのお二人の言葉からです。
ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智北里大学特別栄誉教授は、次のように述べています。
「失敗を恐れず、失敗を繰り返してやりたいことをやる。成功した人は誰よりも失敗した人」
この言葉からは、本年度の高森台中生徒会のテーマ「挑戦」が強く連想されます。
一方、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章東京大学宇宙線研究所長は
「きちんと(研究を)やっていれば、何かに結びつくんじゃないかと思ってきちんとやった。自分の進んでいる道が正しいと思って頑張った。」
と述べています。この言葉からは「継続する」が連想されます。
私たちは日々挑戦していますが、何に挑戦しているのでしょうか。
目標となる舞台はいろいろあります。例えば、2020年の東京オリンピックなどの世界大会や、毎年開催されるコンクール・発表会なども目指すべきステージです。そこには、勝敗や順位を競い合うライバルや、一緒に高め合い、励まし合う仲間がいますこのような目標やまわりの人たちの存在は欠かせません。
繰り返しになりますが、私たちは何に挑戦しているのでしょう。
「私たちは、常に自分に挑戦し続けているのです」
昨日までの自分、これまでの自分よりも、少しでも強くなりたい、うまくなりたい、成長したい、よりよくなりたいと挑戦しているのです。失敗や、思い通りにいかないことはたくさんあります。それでも、自分を高めるために、粘り強く努力を続ける。これこそが挑戦し続ける価値ある姿です。
広い空のように、無限の可能性を持ち、未来へ羽ばたいていく卒業生の皆さんが、視線を上げて、胸を張り、感謝の気持ちを忘れずに、自分に挑戦し続けながら、我が道を切り拓いていくことを大いに期待しています。
結びになりましたが、保護者の皆様方、お子様のご卒業本当におめでとうこざいます。小学校時代を含めて9年間の義務教育の課程を無事終了され、立派に成長されましたお子様の姿を前にして、様々な思い出が駆けめぐっていることと思います。お子様共々、本日、こうして一つの節目を乗り越えられましたことに、重ねてお祝い申し上げます。これまで本校に寄せられましたご厚情に感謝致しますと共に、これからも地域の学校としてご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上、卒業生の皆さんの前途に、幸多からんことを祈念して式辞といたします。
平成28年 3月4日
春日井市立高森台中学校長
田中雅也