3学期始業式 式辞
- 公開日
- 2016/01/07
- 更新日
- 2016/01/07
校長メッセージ
3学期始業式 式辞 28.1.7
「一年の計は元旦にあり」ということわざを知っていると思います。
新たな一年が実り多いものになるかどうかは年のはじめの過ごし方による。また、一年をどのように過ごすか、年のはじめの元旦に計画を立てるがよい。翻って、何事も最初に計画や準備が大切であり、初めの計画ができていないと物事はうまくいかない、という意味のことわざにもなっています。新年によく聞く言葉です。
高中生のみなさんは、今年のスタートをどのように過ごしましたか?また、平成28年の目標や計画ははっきり決められているでしょうか。
私は先日53才になりました。その53才でも昨日の自分より少しでも成長する。そのための1つ1つの取組を大事にする。本を読んで勉強する。笑顔で健康に過ごす。そして、今日、何ができたか記録することにしました。
さて、「一年の計は元旦にあり」にもどります。
由来には諸説あると言われています。少し調べてみました。次の2つが浮かび上がりました。
1つ目は、毛利元就の言葉、
2つ目は、中国の「月令広義」という書物の一節です。
1つ目の、毛利元就は、戦国時代 最高の智将と言われています。「3本の矢」の話は有名です。
その毛利元就が言ったと言われている言葉がこちらです。
一年の計は春にあり、
一月の計は朔にあり、
一日の計は鶏鳴にあり。
一年の計は初春の1月(陰暦では1月2月3月は春)にあり、一月の計は朔(陰暦のついたち)にあり、一日の計は鶏鳴(一番鶏が鳴く早朝)にある、ということです。
何が起きてもおかしくなかったであろう戦国時代。はじめにこそ、じっくりしっかり考えておくべき、何事も最初が肝心である、という意図が伝わってきます。
2つ目の 中国の書物「月令広義」(げつりょうこうぎ)は、中国の伝統的な年中行事、儀式、しきたりなどを解説した書物です。七夕や花咲かじいさんの話のもととなる説話も掲載されているとのことです。その中に「四計」という一節があり、それが次のようになります。
一日の計は晨にあり
一年の計は春にあり
一生の計は勤にあり
一家の計は身にあり
晨(あした)は、朝という意味で、春は、中国の暦でいう正月というのです。
この四計の3、4番目である
一生の計は勤にあり
一家の計は身にあり
は、まじめに努力することで、人生が決まり、身の振り方や生き方で、一家の将来が決まる。という意味です。
さて、「一年の計は元旦にあり」にもどります。
一年のスタートという節目は、新しい目標や計画を立てるのにとても最適なチャンスです。
学校で言えば、この3学期のスタートはまさにそのような機会です。
すでにはっきり目標や計画ができている人は、それをもとに前進を、
まだはっきりしていないという人は、今日の始業式から早めの時期に、どのようにしていくのかを明確にしていきましょう。
そして3学期はまとめの学期です。
「凡事徹底」「ABCDの原則」に始まり、「チーム高森台中」「当たり前を当たり前に」「チームも大事・自分も大事」「熱意ある努力」「続ける・繰り返す」まで、平成27年度みんなで取り組んできたことのまとめをしっかりしましょう。
そして、本年度のテーマである「挑戦」。目標に向かって挑戦し続ける、元気で、やる気溢れる高中生の28年、3学期の日々を期待しています。
みんなで前進しましょう。