昭和30年代の東部中 その6 伊勢湾台風
- 公開日
- 2008/04/01
- 更新日
- 2008/04/01
東部中の歴史
昭和34年9月26日(土)、この地方を「伊勢湾台風」が襲いました。戦後最大の台風被害をもたらしたこの台風は、東部中にも、旧体育館の屋根を完全に吹き飛ばすなど大きな被害をもたらしました。写真は、当時の被害記録写真です。
また、伊勢湾台風当日の宿直だった先生が創立50周年の際に当時のことを書かれたものがありましたので掲載します。
「台風シーズンになると思い出すのが伊勢湾台風の夜のこと。宿直だったため、部屋にある小型ラジオで台風情報に耳を傾けていた。
次第に風雨が強さを増してきたかと思うと、突然、停電。烈しさを増した暴風雨に木造の宿直室、用務員室の窓、出入口の引き戸は弓なりになり、杉板の天井は大きく上下動。倒壊の危険を感じ、必死の思いで窓を手で押していた。また近くの避難者から「体育館の屋根がない」と言われた時は、一瞬耳を疑った。
一夜明けた校内は、窓ガラスや瓦が散らばり、足の踏み場もないほど。とても”室内”とは思えない惨状だった。とりわけ体育館の被害が大きく、トタン板。梁の丸太が数百メートルも吹き飛ばされ、壁は崩れ落ち、フロア一面が泥海と化していた。
学校周辺の道路は水に洗われ、まるで川原。いたる所で電線が切れ、大木が倒れたり家が倒壊しているなど、その爪痕の大きさに二度驚いたことが記憶に残っている。」
なお、「伊勢湾台風」については、名古屋地方気象台の次のページをご覧下さい。
http://www.tokyo-jma.go.jp/home/nagoya/hp/bousai/saigai/s3409.html