2学期始業式 その2
- 公開日
- 2015/09/01
- 更新日
- 2015/09/01
校長メッセージ
始業式の中で、次のように話しました。
おはようございます。45日間と長いと思っていた夏休みは、あっという間に終わってしまいました。今年の夏は、全国で35度をこえる猛暑日が続くほど暑さが厳しい夏でした。また、大阪では中学校1年生の2人が事件に巻き込まれ、尊い命を奪われるという大変悲しい事件が起きました。みなさんは、大きなけがや事故もなく、元気な姿に会うことができて、たいへんうれしいです。新しく1名の新しい仲間を迎えました。
みなさんにとって、今年はどんな夏休みでしたか。終業式で話した、夏休みにしかできないこと、本をたくさん読んだり、何かひとつのことにずっと取り組んだりできましたか。感動したことやがんばったことなど、いろいろあったと思います。ぜひ、クラスで友だちや先生に話してください。陸上大会・男鹿交流学習・市長を囲んでわくわくトーク・自転車大会など市や県の行事、子ども相撲や盆踊りなど地域の行事に参加する姿を見ることができました。
校長先生も、みなさんに約束したとおり、読書に力を入れた夏休みでした。何冊か読んだ本の中から、2冊を紹介します。1冊目は、山崎直子さんの「夢をつなぐ−山崎直子の四〇八八日−」です。山崎さんは、お母さんになってから宇宙飛行士となり、2010年にスペースシャトルに乗って国際宇宙ステーションに行きました。「宇宙は人間と同じ成分でできている」という理科の先生の話から宇宙を身近に感じ始め、いつか宇宙に飛び立ちたいという強い意志を持つようになり、十一年間の訓練を続けて、宇宙へ飛び立つという夢を実現しました。
もう一冊は、又吉直樹さんの「第2図書係補佐」と言う本です。知っている人もいると思いますが、又吉さんはお笑いコンビのピースの一人で、小説『火花』で新人小説家として芥川賞を受賞しました。お笑い芸人での受賞者としては史上初の快挙であると話題になった人です。小学校の頃からサッカーに励み、高校時代には全国大会にも出場するほどの腕前でした。高校を卒業してお笑い芸人をめざすようになりましたが、なかなか人気が出ない頃が長く、読書に時間をかけるようになり、4000冊の本を読むほどの読書家になりました。この本は、たくさん読んだ本の中から50冊ほどの本を紹介したものです。
夢を持ち、その夢を実現するために何年も努力を続けた山崎さん、たくさんの本を読んでいるうちに本の魅力を知り、文字が踊り出す夢を見るほどの読書家になり、ついには自分で小説を書くまでになった又吉さん、どちらも一つのことに力を入れ、コツコツと努力を積み上げられた人です。みなさんも、夏休みに続けて、あるいは夏休みにうまく続けられなかったことを是非とも今日から始めてください。まずははじめ、そして続けることがいちばん大切です。
さあ、2学期の始まりです。この2学期も、4つの「あ」を大切にしてください。「あいさつ」「あんぜん」「朝ごはん」「あそび」です。どれも当たり前のことですが、なかなかできないときもあります。みんなが心がけていくことで、心が温かくなって、もっともっと気持ちのよい大手小学校になることを願っています。