学校日記

朝会 その2

公開日
2015/01/23
更新日
2015/01/23

校長メッセージ

 朝会では、次のような話をしました。

 「78億人」、これは今の世界の人口です。それでは、「8億人」とは、どんな人たちの人数だと思いますか。8億人とは、住まいや毎日の食事に困ることなく、みなさんのような豊かな生活をしている人たちの人数です。大手小学校の600人が世界の人口だとすると、わずか2クラス80人くらいの人だけが、みなさんのような生活ができるのです。スイッチを押すと灯りがつき、蛇口をひねるときれいな水が出るのは、決して当たり前のことではないのです。電気や水道がつかえなかったり、毎日の食事に困たりしている人たちが、世界にはたくさんいます。
 わたしたちは、豊かなくらしをするために、石油や石炭などの資源をつかい、食べ物として動物や植物を手に入れ、木材などの自然環境を利用しています。もしも、世界の72億人全ての人がみなさんと同じような生活をしようとすると、この地球が2個必要だと言われています。限られた地球の資源や環境を大切につかいながら、世界中の全ての人が豊かなくらしを続けていくための方法を考える手段の一つが「ESD」です。これからのお話は、昨年11月に行われた「ESDあいち・なごやこども会議」に参加した6年生から聞いてもらいます。

 「ESDあいち・なごやこども会議」に参加した6年生女子からは、本会議に向けて何度も開かれた学習会や話し合い、会議当日のようすが報告されました。最後に、地球に住む一員として、自分のできることから何かを始めていくことが大切だと全校に呼びかけました。

※「ESD」とは「持続可能な開発のための教育」と訳されています。環境・貧困・人権・平和・開発といった、現代社会の様々な課題を自らの問題としてとらえ、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そして、それにより持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。