環境について考える
- 公開日
- 2007/10/17
- 更新日
- 2007/10/17
校長メッセージ
ある雑誌に載っていた話を紹介します。
「環境」には自然環境と社会環境があり、「環境破壊」「環境学習」などという言葉で示されるのは一般に自然環境についてのことがらが多い。未来を生きる子どもたちには切実で重要な問題である。
しかし、社会環境も同じように子どもたちにとっては大きな影響を及ぼす。
ここ数年、「最近の子どもは変わった。」とまるで昔の子どもとはまったく別の人間であるかのような捉えられ方をされることがある。本当に子どもは変わったのだろうか。
子どもは今も昔も大差ない。もしイマドキの子どもたちが良くないとするならば、それは、子どもを取り巻く環境が昔に比べて良くないことの証拠ではないか。子どもに責任はない。
イマドキの子どもたちは「うざい」「まじでー」「むかつく」などという言葉をやたらと発し、とても言葉づかいが悪いという指摘がある。また、TPOも心得ず、マナーも悪くなったとも。
しかし、日常的に子どもの周りの大人や、子どもたちの好きなテレビのバラエティ番組出演者たちも平気で汚い言葉を使ったりする。ひどい番組になると、人をバカにしたりいじめたりして笑ったり、イタズラや非常識な行動を繰り返している。ごく稀とはいえ、授業参観の教室や廊下で、携帯電話を使用して話したり、互いにおしゃべりに夢中になっている保護者の姿も見かける。
そのような大人たちの姿をみて子どもたちは育っている。
というような内容でした。
そこで、大切なことは、誰が悪いかという犯人探しではなく、どうすればより良く育っていくかを考えることだと思います。
また、保護者に勝るとも劣らない時間を子どもたちと過ごしている私たち教師も、大きな環境要因となり、その責任は重いです。
社会全体が、地域が、家庭が、そして学校が、それぞれ環境を意識して課題を持って、子どもたちに対応していかなければ、明るい未来はないのでは・・・