学校日記

朝会です!

公開日
2012/12/03
更新日
2012/12/03

校長メッセージ

 12月3日(月)、朝会を行いました。表彰伝達の後、校長先生の話を聞きました。校長先生の話の一部を紹介します。
 12月4日(火)から10日(月)までの一週間を「人権週間」とよんでいます。きょうは「人権」についてお話しします。
 「人権」とは何でしょうか。「人権」とはだれもがみんな持っている「幸せに生きる権利」のことです。私たちはみんな「幸せに生きる権利」を持っています。私たちはみんなの人権を絶対に守らなければなりません。では人権を守るためにはどうすればよいのでしょうか。
 大切なことを言います。人権を守るということは、どんなことがあっても絶対に人を差別しないということです。人は、一人一人それぞれ違います。顔も違えば体の大きさも違います。でも人と違っているというだけで人を差別することは許されません。ましてや、顔や体の特徴を捉えて、その人をいじめるようなことは絶対に許されません。
 きょうは、ある中学生の話を紹介します。
 その子は、顔のほほに大きなあざをもって生まれました。小学校へ入学し、学年が上がるにつれ,周りの子からいろいろな悪口を言われました。でもその子はずっと耐えていました。
 中学校に入るとその子への悪口はさらにエスカレートしました。全然知らない人からも言われました。その子を見て笑う人もいました。でもその子にも新しい友だちができました。別の小学校から入学した子でした。ある日、その友だちのところに行こうとしたときでした。いつも悪口を言ってくる子がこの日も言ってきました。いつものように自分一人で必死に耐えていましたが,だんだん耐えきれなくなり,涙があふれてきました。その時です。「やめなさいよ!なんでそんなことを言うの!ちゃんと謝ってよ!」と友だちは自分のことのように泣きながら,悪口を言った人に怒ってくれました。
 その子は胸にたまっていたものがスーととれていくのを感じました。その時,気づいたのです。自分は一人ではないということに。「自分の周りにはたくさんの支えてくれる人がいる。そんなたくさんの人たちがいてくれたからこそ,今の自分がいるのだ。」
 その子は、自分も助けてもらったように,これからは「いじめられている人,困っている人を助け,笑顔にさせてあげたい」と強く思いました。
 この中学生のように、みんなで助け合ってみんなの人権を守っていきましょう。