学校日記

学校長式辞(修了式)です

公開日
2011/03/25
更新日
2011/03/25

校長メッセージ

 3月24日(木)修了式を行いました。校長先生の式辞のはじめにみんなで黙祷を捧げました。東日本の大震災で犠牲になられた方を悼み、また復興に向けて懸命にがんばっている方々を励ます意味を込めての黙祷です。その後、校長先生の式辞を聞きました。その一部を紹介します。
 いよいよ平成22年度の修了式の日を迎えました。
 さて、先週の金曜日、卒業式がありました。とてもすばらしい卒業式でした。卒業生の態度はもちろん立派でしたが、式に参加した4年生・5年生の態度がとてもすばらしかったです。4年生・5年生のみなさんは前日の準備から本当に一生懸命取り組んでくれました。そして卒業式当日もとてもすばらしい態度で式に参加してくれました。6年生が卒業した今、5年生のみなさんが最上級生です。みなさんならきっと西藤山台小学校のリーダーとしてしっかり活躍してくれると信じています。
 みなさんも知っているように、3月11日、東日本を大きな地震が襲いました。そして大きな津波が来て、たくさんの尊い命が失われました。では、この震災で犠牲となった方々を悼み、また復興に向けて懸命に取り組んでいる方々を励ます意味を込めて、今からみんなで黙祷を捧げましょう。
 この震災の後、本校でも児童会を中心に募金活動に取り組んでくれました。児童のみなさんも本当に、たくさん協力してくれました。お礼を言います。児童会の役員のみなさん、そして全校のみなさん、ありがとうございました。みなさんのそのやさしい思い、やさしい心遣いは、必ず被災地の方々の心に届くと思います。
 さて、先生はこの震災で、2つのことを強く感じました。
 1つめは「命の大切さ」です。志半ばでその命を閉じなければならなかった人がたくさんいます。まだまだ生きてやりたいことがいっぱいあったはずなのに、突然の震災でそれを絶たれてしまった悔しさ、どんなにか無念だったことでしょう。
 それだけに今、生きている私たちはしっかり生きなければいけません。自分の目標をしっかりもって、しっかり生きなければいけません。命はたった1つしかない、この世でもっとも尊いものです。その命を大切にするとは、命あるものがその命をせいいっぱい生きることです。みなさん、これからの毎日、毎日をしっかり目標を持ってしっかり生活していきましょう。
 2つめは「当たり前のことが当たり前にやれる幸せ」です。水道の蛇口をひねれば水が出る。電気のスイッチを入れれば電気がつく。当たり前のことです。スーパーやコンビニにいけば買い物ができる。当たり前のことです。でも被災地では当たり前ではありません。水も電気もガスもすべてとても不便な生活を強いられています。ものを買おうと思ってもものがありません。そんな中で被災地の方々は、お互い助け合って懸命に生活をしています。
 私たちもふだんの生活を見直してみましょう。水道の蛇口をひねったら水が出る。電気のスイッチを入れれば電気がつく。この当たり前のことを幸せだと感じる心を持ちましょう。そうすればふだんの生活の中で自分が直せるところがいくつか見つかるかもしれませんね。
 さて、みなさん、さきほど、みなさんに修了証をお渡ししました。この修了証とは、その学年の学業をめでたく修了したという証です。この1年間、みなさんは本当によく頑張りました。勉強や運動、いろいろな活動を一生懸命やり遂げました。修了証は「あなたはこの1年、よく頑張りましたね」という証です。
 さあ、4月からはみんな1つ上の学年に進級します。それだけみんなは1つお兄さん、お姉さんになるということです。自分がお兄さん、お姉さんになるのだという自覚を持って春休みを過ごしてください。
 始業式は4月7日です。少し大人になったみなさんにお会いするのを楽しみにしています。