学校日記

朝会です!

公開日
2011/02/14
更新日
2011/02/14

校長メッセージ

 2月14日(月)、朝会がありました。校長先生の話の一部を紹介します。
 土曜日に雪が降りました。先生の家の周りも雪が積もって、一面真っ白になりました。今年の冬は雪がよく降ります。今日はそんな雪が降った日の出来事についてお話します。
 日本海側のある地方で大雪が降ったときの話です。国道で大型タンクローリーがスリップして立ち往生しました。国道はたちまち大渋滞となり、長い長い車の列ができました。何百台という車が動けなくなり、たくさんの人が車に閉じこめられてしまいました。
 しばらくしてその国道から少し入った家を一人の女性が訪ねました。
 「トイレを貸してください」
 その家の人は女性の話を聞いてびっくりしました。そして女性にトイレを貸したあと、「トイレはこちらです。どうぞお使いください」という看板を国道の脇と自分の家の前に立てました。
 そのことが周りの家の人々にも伝わりました。赤ちゃん連れのお母さんのためにミルク用のお湯とともに毛布を貸してあげる人、おまんじゅうを無料で配ったお菓子屋さん、いろいろな人が現れました。公民館では近所の女性たちが集まり、ごはんの炊き出しをして「おにぎり」を作りました。疲れをとるために少し塩味をきかせて。
 国道で渋滞にあった車の中に、コンビニに配送するトラックがありました。その運転手は車の中から会社に電話。そしてコンビニに配送する予定だった「お弁当」や「おにぎり」を立ち往生して困っている人たちに無料で配付しました。
 きっと大雪で動けなくなった人たちは心細かったに違いありません。でもこうしてみんなで助け合ったことで、心も体もとても温まったことでしょう。だれが言い出したわけでもなく、みんなが自然に助け合う。すばらしい町、そしてすばらしい人々ですね。