朝会です!
- 公開日
- 2011/01/24
- 更新日
- 2011/01/24
校長メッセージ
1月24日(月)、朝会を行いました。校長先生の話の一部を紹介します。
きょうはみなさんに「ヤマアラシ」の話をします。ヤマアラシは、体じゅうに長くてするどいとげが生えています。敵に襲われたときは、このとげで自分の身を守ります。逆にこのとげで敵を攻撃することもあります。
さて、あるとき、アフリカの草原に2匹のヤマアラシが住んでいました。冬になりました。とても寒い日です。
「ああ、寒い、寒い。ねえ、体を寄せ合ってあたため合おうよ」
「うん、そうしよう」
2匹は、体を寄せ合ってあたため合おうとしました。すると、
「痛い、痛い」
近づきすぎると、お互いのとげが刺さってしまって、痛くてたまりません。また離れました。すると
「ああ、寒い、寒い。やっぱり近づこうよ」
するとまた、
「痛い、痛い。とげが刺さって痛い」
こうして2匹のヤマアラシは、近づいたり離れたりしながら、ほどよく暖かくて、とげの痛みも気にならない、ちょうどよい距離を見つけましたというお話です。
さて、みなさん、このお話は、みなさんが友だちと仲よくするための「ひけつ」を教えてくれています。
一人でいるのは寂しいものです。でも、近づきすぎると相手のとげが刺さってしまうこともあります。でもやっぱり一人は寂しい。友だちとうまくやっていくためには、ちょうどよい関係を作ることです。そのためには、とげの痛みを少し我慢する場面も必要になってきます。
では、どうすれば我慢できる人間になれるでしょうか?
大切なことを言います。それは「相手がとげを持っているのなら、自分にもきっととげがあるのだろう」ということに気づけるかどうかなのです。相手のとげというのはよく見えます。でも、「自分にもとげがあるのだ」ということは、案外、気がつきにくいものなのです。
もちろん、私たちは人間です。体じゅうにとげが生えているなんていうことはありません。でも、とげのような言葉や態度を発していることはないでしょうか。知らず知らず、とげのような言葉や態度で、友だちを傷つけてしまったということはないでしょうか。
そういうことに思いをめぐらすことのできる人は、先生がさっき言った「我慢のできる人」になれると思います。これからも、相手の気持ちを考え、ちょうどよい、暖かい友だちとの関係を作っていきましょう。