卒業生に向けて
- 公開日
- 2007/03/22
- 更新日
- 2007/03/22
校長メッセージ
平成19年3月20日 卒業証書授与式を挙行しました。
本年度は44名の児童が巣立ちました。
無事にこの日を迎えることができましたのも、保護者の皆様や地域の皆様からのご支援・ご協力の賜物だと厚く感謝申し上げます。
この場を借りて、校長から卒業生に贈った言葉を紹介させていただきます。
(「卒業文集」より)
卒業生のみなさんへ
卒業おめでとうございます。みなさんはこの一年、西藤山台小学校のリーダーとして、学校生活の様々な場面で、後輩を牽引する活躍をしてくれました。みなさんの活動は、在校生にとって、とてもよい手本になったと思います。特に音楽会では、すばらしい合唱を聴かせてくれました。その美しい歌声の中に、小学校生活六年間の成長の足跡が感じられ、とても感動しました。きっと保護者の方も、担任の先生をはじめみなさんを見守ってこられた他の先生方も、同様の思いだったのではないでしょうか。
さて、卒業するみなさんに、私の大好きな言葉を紹介します。
「おもしろき こともなき世を おもしろく
住みなすものは 心なりけり」
この言葉は、幕末に活躍した長州藩士高杉晋作の辞世の句だと言われています。実際にどんな意味で詠まれた句なのかはわかりませんが、私自身はこの言葉を「自分の心の持ちようで人生は楽しくなる」という意味だと勝手に解釈して使っています。人生は楽しいことばかりではなく、辛いことや嫌なこともあります。しかし、そんなときに「嫌だ、嫌だ」と思っているだけでは、状況は何も変わりません。自分でどんなに努力してもうまくいかないこともあります。だからこそ、少し考え方を変えてみてはどうでしょう。「どうしたら楽しくなるのか」とか「嫌なことでも、この経験がきっと自分の成長に役立つに違いないから、逆に得しているのだ」とか考えることで、心を楽にすることができます。プラス思考という考え方です。自分の心の中で考えていくことですから、他人に迷惑をかけることもありません。自分さえよければいいという自己中心的な考え方とは違います。ぜひ、覚えておいてください。
最後に一言お願いしておきます。人は多くの人とお互いに支え合いながら共に生きています。そのことを忘れずに、命を大切にして、素敵な人生を歩んでください。