2月2日朝会から
- 公開日
- 2009/02/02
- 更新日
- 2009/02/02
校長メッセージ
2月2日(月)の朝会では、読書感想画コンクールの表彰のあと、次のような話をしました。
「おはようございます。先週後半は暖かく、土日は風が強く、そして今日はまた寒く、天気がいろいろ変化していますね。今週は、節分そして立春と季節は春に向かっています。ところで、近くの学校では、がぜ・インフルエンザで学級閉鎖になるところもありましたが、「かぜ予防キャンペーン」ということで、うがい・手洗い・せきエチケットなどをみなさんがきちんとやってきたので、西藤では、大きな流行にはなりませんでした。みんなよくがんばったよ。でも、流行のピークは、これからです。しばらくの間は、同じようにして、注意をしていきましょう。
さて、今日は「失敗に学ぶ」について、お話しましょう。始業式に「みらい」のことで、みなさんに、「自分でできることを増やそう」と言いましたよね。覚えていますか。でも、そんなに簡単にできるようには、なかなかなりませんね。人はだれでも失敗をします。そして、失敗をしながら、その中から学び、いろいろなことができるようになるものですね。ただ、どうしても失敗したことを恥ずかしく思ったり、恐れたりして、どうして失敗したのかをきちんと振り返らないことが、よくあります。
「イソップ物語」にこんな有名な話があります。『北風は太陽に言いました。『あの旅人の上着をどちらが先に取り去ることができるか競争しよう』北風は力いっぱい風を吹きつけました。しかし、旅人は寒さにふるえ、上着で体をギューッとくるみました。北風はもっと強く吹きつけました。しかし、旅人は身を守るように上着を巻きつけました。今度は、雲の合間から太陽が現れました。そして、旅人をさんさんと照らしました。旅人は体が温かくなって気持ちよくなり、汗も出てきて、上着を脱ぎました。』
なぜ、北風は失敗し、太陽は成功したのでしょうか。いろいろな考えができると思います。
きまりを守らないなどの「許されない失敗」がありますが、「許される失敗」もいっぱいあります。私たちががんばろうとしてうまくいかなかった時は、ほとんどこちらの失敗です。大切なのは、どうして失敗したのか、どうしたらうまくいったのかを考えることです。失敗のすぐ近くに成功があります。みなさんも失敗したことを隠すのではなく、きちんと振り返って、いろいろな失敗から学んで、さらに他の人の失敗からも学んで、どんどんできることを増やしていきましょう。
さあ、2月に入りました。残り7週間です。これで、お話を終わります。」