学校日記

10日(月)集会から

公開日
2008/11/10
更新日
2008/11/10

校長メッセージ

 本日10日(月)の朝会では、読書感想文コンクールの表彰の後、次のような話をしました。
「おはようございます。さすがに最近寒くなってきましたね。かぜを引いて休む人も少し出てきました。寒さに負けないからだをつくるために、いっぱいからだを動かそうね。
 さて、ちょうど1ヶ月くらい前に、今年のノーベル賞が発表されて、日本人が4人も受賞しましたね。覚えていますか?知っている人がいるかもしれませんが、このノーベル賞は、100年以上前から続いているもので、ダイナマイトという爆薬を発明したスウェーデンの化学者ノーベルの名前をとってつけられました。ダイナマイトは工事などに大変役立ったので、ノーベルは金持ちになりました。しかし、戦争にまで使われてしまうことを悲しみ、「わたしの財産を使って、人類の役に立った人に賞をあげてほしい」ということからこの賞ができました。今回の4人を含めて、日本出身の受賞者は16人になりました。
 大昔から、私たちの周りにある物をどんどん細かくしていくと、最後に何が残るのだろうかと不思議に思い、いろいろな人が調べてきました。今では、最後に残るものすごく小さな粒をほぼ突き止めました。これを「素粒子」といいます。今回物理学賞をもらった南部・小林・益川先生の3人は、この関係の、特に「クォーク」という素粒子を研究してきました。また、化学賞の下村先生は、クラゲの一種から緑色に光るタンパク質を見つけました。
 研究の内容はたいへん難しくて、みなさんにはよくわからないのはしかたないことです。しかし、研究を進めてきた気持ちは、みなさんに役立ててほしいと思います。
 受賞後のインタビューで、「なぜ、こんな研究してきたのですか?」とアナウンサーから聞かれた益川先生は、「不思議なことやわからないことを、なぜだろうかと思い、それを自分の手で説明してみたいのでやってきたのですよ。」と当たり前のことのように答えました。それを聞いて、さすがだと思いました。みなさんもいろいろな時に「どうなっているのかな?」「なぜだろう?」と思いますよね。そんな時は、やっぱり自分なりに調べてみることです。ただし、答えをすぐ人に聞くより、まずは本を読んでみることですよね。面倒なことかもしれません。でも、こういったことの繰り返しが私たちを成長させ、そして「みらい」が広がります。いきなり難しいことはできません。小さな努力の積み重ねですね。もちろん、途中で間違いや失敗があるのも当然です。これが勉強です。さあ、今日はどんなことを勉強できるかな?
 最後に、あさってから、6年は修学旅行ですね。準備は自分でしましたか。みんなで協力をして、すばらしいものにしてください。何回も言っていますが、みんなが小さな努力を続けていくことが成功へのポイントです。がんばりましょう。
 また、29日の西藤フェスティバルも同じですよ。みんなのがんばりを楽しみにしています。」