桜にまつわる美しい言葉
- 公開日
- 2013/03/28
- 更新日
- 2013/03/28
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言葉はたくさんありますが、桜にまつわる言葉を、書き言葉として用いると、そこに風情が感じられて、やわらかく感じられます。
きょうのように、花の開花を呼び起こす雨を、「花お越しの雨」、無情にも、花に降り注ぐ雨のことを「桜雨」と呼びます。その雨が花を散らせるようだと「桜流し」になります。
満開の桜は花盛り、満開になって散る桜を零れ桜(こぼれざくら)、花びらが舞い散るさまは桜吹雪、水面に散った花びらが吹き寄せられて流れていく様子を花筏(はないかだ)と言います。なるほど、筏流しに似ていますよね。また、水面に散った花びらが敷きつめられた様子を浮き橋に見立てて花の浮き橋と表現します。
そのほかに、群れ咲く桜の花のために、夜でも灯りをともしたように明るく見えることを、花あかり(はなあかり)。遠くに群がって咲く桜の花が白く見えるさまを霧にたとえていう言葉は、花霞(はながすみ)。花桜の花びらが乱れ散るさまを雪にたとえて言う言葉の「桜ふぶき」は、よく使いますね。
日本語の素晴らしさを感じますね。