高野豆腐のお話(お昼の学校放送原稿から)
- 公開日
- 2013/03/11
- 更新日
- 2013/03/11
食育・給食
きょうは、高野豆腐のお話です。豆腐は保存がききません。最近では充填(じゅうてん)豆腐のように、賞味期間の長い豆腐がありますが、パックを開けてしまえば、同じように早く食べてしまわなければなりません。しかし、高野豆腐は昔の人の知恵により、豆腐を凍(こお)らせ乾燥させることで長期間の保存が可能です。
高野豆腐は、和歌山県の高野山にちなんだ関西地方の呼び名で正式には「凍(こお)り豆腐」と呼びます。高野豆腐は凍(こお)り豆腐、凍(し)み豆腐、また一夜(いちや)凍(こお)りなど、各地域に様々な呼び名が残っています。
高野豆腐は保存性に優れているだけではなく、栄養価が高いことが特徴としてあげられます。原料は大豆から作られる豆腐なので、優れた栄養素をバランス良く含んでいます。豆腐は八割から九割が水分ですが、高野豆腐はその水分が抜けているのため、栄養素が凝縮されていることになります。生の豆腐に比べて鉄分は約8倍、カルシウムは約5倍含まれています。
きょうは保存がきいて、栄養価も高い高野豆腐を卵とじにしました。豆腐の食感との違いを楽しみましょう。