いかなごのつくだ煮のお話 きょうの給食から
- 公開日
- 2013/03/06
- 更新日
- 2013/03/06
食育・給食
みなさんの家庭では、つくだ煮を食べますか。つくだ煮とは、海産物などを、さとうとしょうゆで、甘辛く煮た料理ですね。
今は、季節を問わずに野菜や果物、魚介類が手に入り、食材を新鮮に保つ冷蔵庫もあり、食材を新鮮な状態で保存しておくことができます。昔は、冷蔵庫もなく、輸送技術も発達していなかったので、その時期にその地域でとれるものを食べるしかありませんでした。そのため、昔の人は長い期間、腐らせず食べれるように様々な保存食を生み出しました。その中の一つがつくだ煮で、主食のご飯をおいしく食べることができる日本の誇れる食文化ともいえます。
きょうは、いかなごのつくだ煮がついています。瀬戸内海に囲まれた兵庫県の淡路島では、春に水揚げされたいかなごを、さとうやしょうゆで水分がなくなるまで煮込みます。できあがると、茶色く曲がったさびたくぎに見えることから、「いかなごのくぎ煮」という名前の郷土料理として、親しまれています。
温かい白いご飯に、いかなごのつくだ煮をのせて、伝統の味をおいしくいただきましょう。