日本の伝統的な食品 切り干し大根のお話
- 公開日
- 2013/02/07
- 更新日
- 2013/02/07
食育・給食
切り干し大根は、秋から冬にかけて収穫した大根を細く切って、天日で干し、乾燥させた食べ物です。日本では、古くから食べられている、保存ができる食品の一つで、江戸時代には、尾張地方で盛んに作られていました。しかし、明治時代の終わりに愛知県に住んでいた人が九州の宮崎県に移り住み、大根の種をまいたことがきっかけとなり、今では、宮崎県は、切り干し大根の生産量が日本一です。
切り干し大根は、天日干しすることで甘味が増し、独特のおいしい風味がでます。乾燥した切り干し大根は、軽く洗ってから水につけて戻し、さといもや油あげなどといっしょにだし汁で煮たり、サッとゆでて、しょうゆや酢をかけて、こりこりとした食感を楽しんだり、いろいろな料理に使われる食材です。
また、大根を天日干しすることで、生の大根よりも栄養価が高くなります。骨や歯を丈夫にするカルシウムは、生の大根の15倍、貧血を予防する働きがある鉄分は、生の大根の32倍、代謝をよくするビタミンB1・B2は10倍になります。さらに、食物せんいがたくさん含まれているので、便秘を改善し、大腸がんを予防する働きや、肌をツルツルにする働きもあるそうです。
切り干し大根サラダは、4日月曜日の給食にだされました。子どもたちは、よくかんで味わって食べていました。