学校日記

ごぼうのお話

公開日
2013/01/18
更新日
2013/01/20

食育・給食

 きょうの給食に、ごぼうピラフがだされます。ごぼうは、キク科の多年草で、漢字で書くと、牛蒡、または牛旁、悪実(あくじつ)だそうです。独特の風味や香り、歯応えが魅力ですね。きんぴらや鍋物の具、味噌汁など、日本料理には欠かせない野菜。最近はヘルシーフードとして人気がありますね。炭水化物以外栄養的には乏しいのですが繊維が多いので、整腸に効果があります。
 ごぼうが関連する言葉に、「ごぼう抜き」がありますね。リレー走や駅伝競走などで、後方からほかの選手を一気に抜き去ること、または、多数抜き去ることをごぼう抜きと言うことですね。ごぼうを土中から引き抜くように、一気に抜きあげる意味もあるとのことです。
 ごぼうを栽培し、食用にしているのは世界中で日本だけのようです。シャキシャキした歯ざわりと独特の香りが、欧米人の方の好みにはあわないそうで、「日本人は木の根を食べている」と驚かれるそうです。
 ごぼうにまつわる食文化の違いがもたらした悲劇的な逸話として、「戦時中、外国人捕虜に、ゴボウを食事として出したところ、木の根を食べさせられたと誤解され、戦後、BC級戦犯として、虐待の罪で処罰されたという事例」もあるそうです。
※ 終戦まぎわ食糧が非常に不足している状態でしたが、できるだけいい食物を与えたいというので、ごぼうを買って来て、食でさせたそうです。その当時、大豆を二日も三日も続けて食すというような時代でした。ごぼうなんてものは、なかなか貴重品であったそうです。そのごぼうを、食べさせたところ、文化の違いで誤解を生み、「乾パン代りに木の根を食べさせて虐待した」として、5年の刑を受けたという国会の記録が残されているそうです。