わかさぎのお話(きょうの昼の学校放送原稿から)
- 公開日
- 2012/12/12
- 更新日
- 2012/12/12
食育・給食
10月に入ると犬山の入鹿(いるか)池で、ボートに乗ってわかさぎを釣る光景が放映されます。また寒さも一段と厳しくなり、湖が凍りつく地方では、氷に穴を開けて釣る、「穴釣(あなつ)り」は日本の冬の風物詩(ふうぶつし)です。
「わかさぎ」は冬が旬(しゅん)の魚で、淡水(たんすい)だけでなく、湾内(わんない)や、汽水湖(きすいこ)などの海水が入り混じった環境でも生息(せいそく)しています。
わかさぎを漢字で書くと公園の「公(こう)」と「魚」と書きます。現在の茨城県を旧国名では、常陸(ひたち)の国と言います。その国にある麻生藩(あそうはん)が徳川11代将軍家斉(いえなり)に霞ヶ浦(かすみがうら)産のわかさぎを献上(けんじょう)していたことから「公(おおやけ)」という字が使われるようになりました。
成魚は、15cmほどでほっそりした姿が特徴です。小ぶりなものは、骨も細くて軟(やわ)らかく、丸ごと食べられます。白身で淡白な味なので、味つけは薄味にすると、わかさぎの持ち味がいかせます。天ぷら、フライ、から揚げ、そして今日のような南蛮漬(なんばんづ)けに向いています。あっさりした味を楽しみましょう。