だいこんのお話(昨日の学校放送原稿から)
- 公開日
- 2012/12/05
- 更新日
- 2012/12/05
食育・給食
12月4日(火曜)の給食献立の「里いもとだいこんの煮物」に、春日井産の大根が使われていました。今日は、だいこんの話をします。
今日の給食「里芋とだいこんの煮物」に使われているだいこんは、春日井市内でとれた「宮重総太(みやしげそうぶと)り」という品種のだいこんです。
「宮重」という名前は、今の「清須市(きよすし)春日宮重(はるひみやしげ)という地名から取った名前です。今、各地で栽培されている、青首だいこんのもとになっています。
宮重だいこんは、今から1000年以上前に、作り始められたといわれています。
江戸時代に、お殿様が、鷹狩(たかが)りに出かけた時に宮重でだいこんを食べられたところ、大変おいしかったので、お城に献上(けんじょう)するようになり、それがきっかけで全国的に有名になりました。しかし、今から50年ぐらい前に、宮重だいこんに病気が発生し、とれなくなってしまいました。
平成4年に、宮重の人たちが宮重だいこん発祥(はっしょう)の地として、もう一度宮重だいこんを作ろうと研究をして作り始めました。そして、宮重だいこんは「あいちの伝統野菜」の一つにも入っています。
だいこんは、9月に種まきをし、12月にとることができます。直径は8センチメートル、長さは35センチメートルぐらいになります。味は、甘みがあり煮物、漬け物、だいこんおろしなど様々な料理に使われます。
昨日は、地域で生産された食材が、自分たちの給食に生かされていることを、実感し、味わっていただきました。