柿のお話 1 今日の給食の学校放送原稿から
- 公開日
- 2012/11/30
- 更新日
- 2012/11/30
食育・給食
「柿食えば鐘(かね)が鳴るなり法(ほう)隆寺(りゅうじ)」正岡(まさおか)子規(しき)の有名な俳句です。秋の夕日を閉じ込めたような赤い柿の実は秋の味覚の代表です。
柿の歴史は古く、中国では西暦530年ごろに栽培されていたとされます。日本には奈良時代に中国から入って広まり、まだ甘いものが少なかった時代には大変貴重な果物でした。
柿の種類は多いのですが、大まかには“甘(あま)柿(がき)”と“渋柿(しぶがき)”に分類されます。奈良時代ごろはすべて渋柿でしたが、鎌倉時代に入って甘柿が誕生し、江戸時代には品種が増えてきました。
柿は、糖分を多く含み、すぐにエネルギーになるところが特徴です。昔から、「柿が赤くなれば医者が青くなる。」といわれるほど、健康によいことでも知られていました。
大きなかき1個で、1日分のビタミンCの必要な量がとれます。また、柿のだいだい色はカロテンによるもので、肌をきれいにしたり、かぜに負けない強いからだを作ります。
また、柿は料理に使うこともあります。柿は、消化をよくする大根といっしょに酢の物にすると、ビタミンCをしっかりとることができます。
柿を食べて、冬の寒さに負けない強い体を作ってくださいね。