学校日記

春日井と「柿(かき)」

公開日
2012/10/24
更新日
2012/10/24

食育・給食

 今日の給食に、かき(柿)が、だされました。今日のかきの産地は、和歌山県でした。
 かきは中国原産で,甘柿(あまがき)と渋柿(しぶがき)に、大きくわけられます。「万葉集」や「源氏物語」で出てくる柿は, 渋柿のみだったとされています。
 春日井の柿は,明治37年(1904)に高見堂善太郎(たかみどうぜんたろう)が、岐阜の富有(ふゆう)柿を,田楽原(現在の桃山地区)に植えたのが始まりとされています。
 その後,従来から栽培されてきたしぶ柿に,接ぎ木(つぎき)したり新植したりして,今日の発展の礎(いしずえ)が築かれました。
 おりしも,日露戦争後の不況(ふきょう)を克服(こくふく)するために,農家の多角経営の一環として市内各地区に広がりました。太平洋戦争時には,桃と同様に荒れ果てましたが,戦後の復興は早く,特に下原,大泉寺地区で栽培面積が広がりました。
 特に、伊勢湾台風以後、桃の木の老木化の代替作物として普及し、春日井の特産物として一時有名でした。今は、農家の方の高齢化によって、直売所にだされるのも、わずかになりました。