ビタミンB1のお話 「江戸わずらい」
- 公開日
- 2012/09/10
- 更新日
- 2012/09/10
食育・給食
暑い日が続いていますね。今日は、300年くらい前の江戸時代に、はやった病気についてお話します。
昔、今の東京が江戸と呼ばれていたころ、江戸の人びとの間で、食欲がなく、顔や足がむくんで歩けなくなり、最後には死んでしまう「江戸わずらい」という、おそろしい病気がはやりました。これは、ビタミンB1という栄養素が足りなくなっておこる病気でした。
ビタミンB1は、体の中でエネルギーを作るのに必要な栄養素で、麦やげん米、ぶた肉や大豆に多くふくまれています。江戸の人びとは、白いごはんにつけ物だけの、かたよった食事をしていたため、病気になってしまいました。
暑さでつかれやすい季節には、いろいろな食品を食べて、ビタミンB1をしっかりとることが大切です。今日の給食は、ビタミンB1がたっぷりの麦が入った麦ごはんと、ぶた肉を使った、ぶたどんの具です。残さず食べて、病気ならない強い体を作りましょう。(今日の昼の学校放送原稿から)