道風くん物語 2
- 公開日
- 2012/09/07
- 更新日
- 2012/09/07
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道風は、春日井から都に上り、12歳のときに初めて、醍醐天皇(だいごてんのう)に書を献上(けんじょう)したといわれています。
27歳のときから、宮廷(きゅうてい)に仕え、天皇の手紙を清書したり、屏風(びょうぶ)に書を書いたりして、数々の輝かしい業績(ぎょうせき)を残しました。
道風は、幼いころから書が上手でしたが、和様(わよう)の書を創造するのに、大変苦労(くろう)しました。道風の業績は、中国の書の模倣(もほう・まね)から脱して、日本の風土や日本人の感性にあった書をはじめたことです。
その優美な書は和様の書と呼ばれ、道風とともに三跡(さんせき)と称される、藤原佐理(ふじわらのさり)に受け継がれ、藤原行成(ふじわらのこうぜい)によって大成され、その後の日本書道に大きな影響(えいきょう)を与え続けました。国風文化のひとつとして取り上げられています。(写真は、松河戸町観音寺に残る道風像です)