学校日記

ご卒業おめでとうございます 校長先生の式辞

公開日
2014/03/20
更新日
2014/03/20

学校行事

 (前段略)十二歳の節目を迎え、これからは、自分のことを自分で判断しなくてはいけない場面が増えてくることでしょう。そして、少し先のことを考えなくてはならなくなります。みなさんの六年間のがんばりが、これからの大きな自信に繋がっていくでしょう。培った自信は、みなさんの大切な心の宝物です。
 ソチオリンピックのフィギュア・スケート女子シングル、浅田選手は、前半のショートプログラムのプレシャーを跳ね返し、後半のフリーの演技では、三回転のジャンプを八回も取り入れ、自己ベストを更新する142.71の高得点のすばらしい演技を見せてくれたことは記憶に新しいところです。
 一日目のショートプログラムでは、まさかの十六位、自分の演技が全くできなかった浅田真央さん自身が、一番ショックだったでしょう。どん底まで落ち込み、自分を襲った、不安や恐怖心を乗り越え、翌日の後半のフリー演技では、六種類ある三回転ジャンプすべて盛り込み、巻き返しを図られました。
 演技のあとのインタビューで、「自分がやってこられたのは、たくさんの方に支えられたおかげであり、私なりの恩返しができた。」とうれしさを語っておられました。さわやかな笑みは、満足感にあふれていました。多くの人に感動を与えたのは、その瞬間だけでなく、そこにいたるまでのストーリーがあったのだと思います。
 みなさんも、それぞれがすばらしい個性と特性をもっています。 みなさんが持っているすばらしい色が、これからますます光り輝くことを祈っています。
山王小学校でめざした『校訓』
「健康で明るく 助け合う子」「正しく判断し やりぬく子」「すなおで 心豊かな子」
に近づくことができましたか。
 これからは、一まわりも二まわりも大きく広い地域のお友だちができます。多くの人との交わりの中で、ときには、人と自分を比べたりすることもあるでしょう。むしろそのことの連続かもしれません。でも、みなさんと同じ人間は、ただ一人として、いないのです。みなさん一人ひとりが、かけがえのない存在になっていくことでしょう。これから進む新しい生活においても、山王小学校で培った思いやりの気持ちを大切にして、これからも多くの友だちをつくっていって欲しいと願います。
 山王小学校には多くの桜が植えられており、校章にも桜の花びらが描かれています。三月から日本列島を桜前線が北上する如く、みなさんが、伝令となって、山王小学校で学んだことを、地域に広げていってほしいと願っています。伝令、それは願いや思いを伝え広げていく人々のことです。
 笑顔も、人から人へ伝わり、広がってゆきます。笑顔の人に笑顔の友だちも集まります。今後も笑顔の花が満開になるような生活をおくっていってほしいと願っています。
「みなさんの人生にとって、みなさん自身が 主人公。春は かならず やってきます。」
 自分の輝く「みらい」に向かって、しっかり学習して力をつけ、集団生活の中で社会性を身につけ、自分がめざす、おとなになってください。君たちの人生にとって、君たち自身が主人公です。自分を大切にして、すばらしい明日を、元気、勇気、根気でがんばり、自分の力で築いていってください。(後段略)