漢字で書くと団扇、うちわのお話
- 公開日
- 2013/08/22
- 更新日
- 2013/08/22
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昨夜の最低気温は28度以上と、この夏一番の熱帯夜でしたね。
うちわを、漢字で書くと団扇です。手で扇(あお)いで、風を起こす道具の一種ですね。
一般的には、扇部と手でそれを支持するための柄(え)を備えています。このごろは柄がなく、扇部の端(はし)のくりぬいた部分に、指を入れて用いる穴開きうちわもみられるようになりましたね。
うちわの歴史は長く、基本的には、涼をとるための道具として利用されてきたうちわは、歴史上さまざまな場面で利用されています
古くは、日差しをさえぎるために使ったり、祭礼などに用いたりし、貴人や女性の顔を隠すためにも使ったそうです。戦国時代には、軍配団扇として、戦さの指揮用としても使用され、現在でも大相撲の行司(ぎょうじ)さんが使用している軍配は、その名残のようです。江戸時代には、多色刷りの役者絵や美人画などのうちわが出回り、今でいうアイドルうちわでしょうね。
暑い夏、「うちわ」を持っていると風情があり、涼しくなれるだけではありませんね。スポーツ観戦には、みんなで応援うちわとして、外でバーベキューのときには、煙を避けたり、火を熾したり・・・と、どんどん生活に取り入れていきましょうね。
さて、最近のプラスチックの柄と洋紙のうちわより、竹の柄と和紙のうちわの方が涼しく感じられるのは、気のせいでしょうか、年のせいでしょうか・・・。