鯉のぼりのいろいろ
- 公開日
- 2013/05/10
- 更新日
- 2013/05/11
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5月の空に泳ぐ鯉のぼり。旧暦で祝う地方にはまだ元気に泳いでいますね。
江戸時代、武家にに男の子ができたら玄関の前に馬印やのぼりを立てて祝う風習がありました。それが一般にも広まってのぼりを立てるようになり、庶民によって鯉のぼりが考案されました。ですから、鯉のぼりは町人の家庭でよくあげられるようになったと言われています。
登竜門の話を<鯉のぼり>という形で、青空を泳がせるという発想は、世界に類を見ない日本人独特の感性でしょう。
五色の吹流しは、幼子の無事な成長を願って「魔よけ」の意味で飾られました。カラカラと回る矢車も同様な意味をもっています。吹流しは家を象徴しているとも考えられます。
「黒の真鯉(まごい)がお父さん、赤い緋鯉(ひごい)がお母さん、青や緑は子どもたち」と歌いますが、鯉のぼりは、最初のうちは、黒い色の真鯉のみを飾っていました。
真鯉とは黒い鯉の意味なんです。そして、明治時代になると真鯉と合わせて赤い緋鯉もセットで揚げられるようになりました。さらに昭和になると鯉のぼりは家族のイメージをも表すものとして、青い子鯉(こごい)も添えるようになりました。