第34回卒業証書授与式5
- 公開日
- 2013/03/07
- 更新日
- 2013/03/07
学校行事
<式辞>
強い寒気団が居座った厳しい寒さの冬がようやく過ぎ、今、明るい陽射しが私たちを春へと誘っているようです。第34回卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
保護者の皆様におかれましても、お子様のご卒業を 心よりお祝い申し上げます。そして、これまで、本校に賜りました ご理解とご協力に厚くお礼申し上げます。
また、本日の卒業式を挙行するにあたり、ご臨席を賜りました(中略)、校区それぞれの小学校長様をはじめ、たくさんのご来賓の皆様には、高いところからではありますが、お礼を申し上げます。
さて、本年度、本校に赴任したわたくしにとって、3年生の皆さんたちが、体育大会や文化祭などの行事や部活動などで、先頭に立ち、一生懸命に取り組んで、素晴らしい成果を挙げてくれたことが本当にうれしく、本校の誇りであると感じてました。
特に、開校当時から伝統的に行われている、国道19号の地下道清掃では、今年度、国土交通省中部整備局からの感謝状をいただくほどでした。また、寒い冬の朝にも関わらず、校内の落ち葉をきれいにしてくれたボランティア活動など、献身的な取り組みは、本当に立派でした。こうした活動がすでに、在校生としての新しいボランティア活動へと 変化・発展を始めています。
ただ今お渡しした卒業証書は、皆さんが日本における義務教育を卒業されたという証です。この先は、皆さん自身の意思で、自分の学びを決めて良いということです。つまりは、皆さんが自立の一歩を踏み出したことなのです。
中学校の3年間は、かなり高度な学習とたくさんの行事、そして、仲間とともに練習や作品づくりに励んだ部活動で、集団としての生活を積み上げてきました。楽しいことも苦しいことも、たくさん経験して来られたと思います。
これから皆さんが歩まれる人生は、現代社会の課題が山積みの現状からしても、平坦な道ばかりではなく、たくさんの困難が待ち受けていることと推察いたします。こうした中、皆さんは、この柏原中学校で学んだ経験や自信を基礎として、人生における困難を乗りこえていく力を養ってほしいのです。
昨年のロンドンオリンピックで、メダルを獲得した選手へのインタビューや、iPS細胞の研究でノーベル生理学医学賞を受賞した山中伸弥氏の記者会見などで聞かれた 感謝の言葉こそが困難を乗り切る為のキーワードだと思います。メダルのためのトレーニングも最先端の研究も、自分の力も大切ですが、自分を支えてくれる人の存在も大切です。その人への感謝を忘れてはならないということです。
近年、日本人は、この感謝の気持ちを明確に表現し始めたように思います。これは、東日本大震災後、女子サッカーワールドカップで日本の試合が終わるたびに勝っても負けても、震災への支援に対する感謝の言葉として、To Our Friends Around the World .Thank you for your Support. の横断幕を持って支援に対する感謝を表したことから始まったような気がします。
卒業生の皆さん 私たちは誰でも、気づかないうちに、助けられて生きています。何度も何度もそして、これから先もずっとです。だからこそ、自分の周りの人に感謝することを忘れてはいけないのです。周りの人へ感謝することを忘れず、皆さん自身が感謝される人にもなって、皆さんの人生を歩み続け、困難も乗り越えて行ってほしいのです。
言葉は尽きませんが、
最後に、柏原中学校第34回卒業生の皆さん全員の 今後のご活躍とご健康を祈念して、式辞といたします。