学校日記

入学式式辞

公開日
2021/04/07
更新日
2021/04/07

校長メッセージ

令和3年度入学式 式辞
 例年になく春の訪れが早く、とても早く満開となった桜が、みなさんの入学を祝う花吹雪となりました。この佳き日に、期待を大きく膨らませて入学した 95名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。高森台中学校の44回目の春に入学する皆さんを心より歓迎します。
 小学校最後のまとめの1年間が、新型コロナの影響を大きく受けてしまい、とても残念に思ったみなさんも多いことでしょう。ワクチン接種が始まり、少し明るい兆しが見えたかと思いましたが、変異株の流行が始まり、まだまだ出口が見えない状況です。ただ、昨年度とは違い、どうすれば自分や周りのみなさんの健康を守ることができるかわかってきました。きちんと対策をしながら、ピンチをチャンスに変える気持ちで、いろいろなことに取り組んでいきましょう。
 このような状況ですが、この高森台中学校には、皆さん一人一人が活躍できる場があります。これから始まる中学校生活のすべてに興味や関心をもって、チャレンジです。心配や不安もあるかもしれません。でも、努力を重ねれば大丈夫です。先輩たちもそうやって乗り越えてきました。
 さて、小学生と中学生の違いは、どんな点があるでしょうか?いろいろありますが、一番の違いは、みなさんを大人として見ていることです。これまでは、丁寧に説明をしてもらったり、助けてもらったりしてきましたが、中学校では、それほどの手助けはなく、自分の力で取り組んでみることが多くなります。慣れるまでは、ちょっとたいへんです。
 そんなみなさんに、中学校生活を充実させる3つのヒントをお話します。
 1つ目は、当たり前のことを大切にして、当たり前にできるようにすることです。これを「凡事徹底」といいます。例えば、「あいさつをする」「時間を守る」「ものを大事にする」「人の話をしっかり聞く」「他の人に迷惑をかけない」「仲間を大切にする」など、ごく普通の当たり前のことを三年間、毎日続けることが、成長に直結しますし、信頼を得る近道です。
 2つ目ですが、中学校生活は、たった3年間。しかし、長い人生の中でも、変化が最も大きく、とても大きな存在の3年間になります。そんな3年間を大切にするためには、きちんと「夢」や「希望」を持ち、めざすものの「目標」をはっきりさせることで、きちんと努力ができます。勉強も同じです。目標を決めて、自ら進んで積極的に学び、力をつけることがとても大事です。知識も大事ですが、考え方・まとめ方や使い始めたクロームブックの活用の仕方などのいろいろなスキルを身に付ける方がより重要です。
 最後の3つめは、自分で正しく情報を集め、それをもとに判断し、きちんとした行動ができるようにすることです。お互いのいいところに注目し、小さな違いは気にせず、信頼できる関係を作り、みんなで高め合ってほしいものです。
 この3つのヒント以外にも、皆さんの成長に役立つヒントはいっぱいあります。プラス思考でこの3年間を大きく成長する3年間に創りあげてほしいです。期待しています。
 最後に、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。本日より大切なお子様をお預かりいたします。全職員、一致団結して尽力してまいりますので、よろしくお願いいたします。しかしながら、学校だけで実現できることには限りがあります。子どもたちの成長を確かなものとするためには、学校と家庭の連携が何より大切です。保護者の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 なお、コロナの影響はまだしばらく続きます。昨年ほどではないと思いますが、いろいろと変更が出てくることが想定されます。早めに対応をして、少しでも影響が小さくなるように努めていきます。感染症対策へのご協力をよろしくお願いいたします。
 さあ、新入生の皆さんの高森台中学校での3年間の生活が始まります。みなさんの成長と活躍に期待し、式辞といたします。
 令和3年4月7日 春日井市立高森台中学校長 水谷 年孝