平成28年度修了式 式辞
- 公開日
- 2017/03/24
- 更新日
- 2017/03/24
校長メッセージ
平成28年度 修了式 式辞 2017.3.24
朝晩はまだまだ冷えますが、暖かい日が増えてきました。校庭の桜のつぼみも膨らみ、薄い桜色が目に付くようになりました。
28年度を終え、29年度につなげる大きな節目の日となります。
今朝、何人かに、この1年どうだったかを尋ねてみました。
ある人は、一瞬考えてから「普通によい思い出がたくさんできました」と答えてくれました。この「普通に」というのは簡単なことではないはずなので、とてもよい過ごし方をした1年だったのだなと受けとめました。また、ある人は「楽しいことがいっぱいありました。でも大変なこともたくさんありました」という返事でした。「大変なこと」ということを受けとめ、貴重な経験の上で今日があるというよい振り返りをしていると感じました。
学年というまとまりで、見つめてみましょう。
1年生の皆さん、新しい一歩、大きな一歩が踏み出せましたね。4月から先輩と呼ばれるのにふさわしい自信に溢れる表情がいっぱいですね。充実した1年間であったことが伝わってきます。
そして、2年生の皆さん、3年生を送り出し、その立ち振る舞いに、最上級生になる責任と誇りが表れ始めています。頼もしい限りです。さすがですね。とてもよい2年生の終わり方、そして高中のリーダー学年への準備が順調ですね。
さて、1年生127名、2年生117名、計244名の修了に際し、28年度に皆さんに、繰り返し伝えたことを中心に、全員で確認し合いたいと思います。キーワードは、3つです。
1つ目のキーワードは「凡事徹底+(プラス)」です。
まずは、当たり前のことをおろそかにせず、逆に平凡なことと思えることこそ徹底して行うこと。そして、その当たり前を増やしたり、その内容の質を高めたりしていくこと。それが「凡事徹底+(プラス)」です。高中全体としては、徐々に質が高まりつつあると状態だと受けとめています。例えば、あいさつを当たり前にする、それが、遠くからでも、元気に、明るく、笑顔で、などのプラスがされたと思います。あいさつ以外でも、授業で集中し熱心に取り組む様子や、黙々と当番活動やそうじをする姿がたくさん増えました。一度のことだけではなく、毎日、毎回同じようなことでも、当たり前をおろそかにしない、そして、当たり前をよくしていくという姿勢と実行力なくして、この「凡事徹底+(プラス)」は為しえません。一人一人ではどうだったでしょうか。しっかり振り返りましょう。
2つ目のキーワードは「チーム高森台中」です。
チームというのは、同じ目標に向かって、みんなでともに高め合っていく人たちのことです。高中全体では、みんなが高中をよりよくしていこう、という目標に向かって、ともに高め合う様子がたくさんありました。それは、学年や学級、部活動など、それぞれのチームでも同じです。でもうまくいくことばかりではありません。互いに高め合うときには、時には競い合い、時にはぶつかり合うこともあるでしょう。いろいろな個性を持つ、いろいろな考え方・感じ方をする様々な人たちがいるからこそ、全体として高め合うことができる。そんな当たり前のことが分かっているから、そして、最後には互いに相手のことを受けとめることができるから、ドラマや感動が生まれ、また、一緒に取り組んでいくことができるのですね。学級などは本日をもって解散になります。今後、継続するチームもメンバーが替わったりします。その中の一人としてどうだったか。チームにはどのように貢献できたのか是非振り返っておきましょう。
3つ目のキーワードは、「自分自身を見つめる」です。
先ほどまでの2つとつなげて考えましょう。2年生・1年生244名、そして卒業していった3年生を含めた高中全体では、「凡事徹底+」も「チーム高森台中」も順調な1年間でした。
では、一人一人としての成長は、どうだったでしょうか。
今一度自分を見つめましょう。
できるようになったことやわかるようになったことをはじめ、様々な場面で学び、経験したことが、今日の皆さん一人一人の姿勢と行動の元となっています。
ぐんと成長した実感がある人、戸惑ったり悩んだりしてどれだけ成長したかあまり実感がない人、それぞれかもしれません。しかし、誰もが昨日までの自分に挑戦している、その繰り返しを毎日行っているのです。是非、この機会に自分をよく見つめ、次につなげていきましょう。
29年度は、これまでのよさを引き継ぎ、全体として質の向上を目指してさらにプラスされることを大いに期待しています。そして、今後も誰もが胸を張ることができる、誇りを持つことができる素晴らしい高森台中学校にしていきましょう。そして、一人一人も確かな成長を目指していきましょう。
全員が健康で、準備をしっかりして、笑顔で気持ちよく29年度のスタートを迎えましょう。
以上で修了式の式辞とします。