平成21年度修了式
- 公開日
- 2010/03/24
- 更新日
- 2010/03/24
校長室から
修了式 式辞
おはようございます。今日は学年の締めくくり、修了式です。まず、今日までの一年間のことを振り返ってください。そして、次の一年をどう過ごすかを考えてください。
昨年の修了式でも話しましたが、有名な中国の古典、儒教の基本テキストである五経の筆頭に挙げられる経典 易経(えききょう)という書の中に、「君子は豹変す」「小人(しょうじん)は面(おもて)を革(あらた)む」と言う言葉があります。
豹の毛が季節に合わせて抜け変わり、美しい斑文となることから、君子つまり立派な人は、たとえ過ちを犯しても素早く善に立ち戻れるとか、君子は、時代の変化に合わせて自分を素早く的確に変えていけるという意味です。現代風に捉えれば、「誤りに気づいたら、素早く今までの意見を改めたり、行動のパターンを転換してよい」という意味です。
「君子は豹変す」の後の「小人(しょうじん)は面(おもて)を革(あらた)む」小人つまり、たいしたことのない人間は、変われるが、それは「表面的なもの」にとどまるという意味です。
確かに、私たちは過去のあやまちや自分のこだわりに引っ張られて意識や態度、生き方をすぐに変えられないものです。「こうありたい」「ああなりたい」と思いながらも、結局同じような毎日を過ごしてしまっている。では、そんな自分を大きく変えるにはどうすればいいのか。それには、大きな環境の変化を利用するのが一番効果的だといわれています。つまり、学年が一つ進級し、クラスも変わるこの時期こそが、最も自分を変えられる時期だということになります。 義務教育を終えて、自ら進路を選択しなければならない時期がまた一歩近づいてきます。今のままの生活態度でよいのか、選択の幅を広げるためにも、社会で通用する人間となるためにも、この機会に自分を見直し、よりよい自分を目指してください。
4月の始業式にはいい方向に豹変した姿を見せてください。