学校日記

いじめ問題について

公開日
2010/03/04
更新日
2010/03/04

校長室から

 いじめ問題は、社会状況の急激な変化を背景に、子どもたちを取り巻く環境と心の発達の問題が、複雑に絡み合った根の深い問題であります。しかし、児童生徒の人権にかかわる重大な問題であり、すべての学校に起こりうること という認識のもとに、職員一同、その根絶 に向けて全力で取り組んでいます。
 いじめの多くは学校で発生しています。はじめはふざけのように見える小さないじめであっても、集団化を伴い次第にエスカレートし、脅し、ゆすり、暴力といった事態に発展することもあります。いじめを予防 するとともに、早期発見 が必要だと思います。

 HPの右側の「生徒指導」 の欄には県教委「いじめの発見・解決・防止をめざして−小さなサインが見えますか−」 をリンクしてあります。一度クリックして、内容を見てください。 その中には、学校での対応だけでなく、家庭や地域での対応 方法も示されています。以下に一部紹介しておきます。
 
 
 
 Q5 家庭や地域では、どんなことからいじめが発見できますか?
 自分がいじめられていることを知られると、親が悲しい思いをするだろうと思って、子どもは親には相談しないことが多いものです。しかし、家庭や地域でもさまざまな形でサインとして表れます。保護者や地域の大人は、子どもたちの発する次のようなサインを注意深く感じ取る必要があります。
 ア 家庭では
 ○ 食欲がなくなる。
 ○ 口数が少なくなり、学校のことや友達のことを話さなくなる。
 ○ 衣服が汚れていたり、けがをして帰宅したりすることが多くなる。
 ○ いらいらしたり、おどおどして落ち着きがなくなったりする。
 ○ 弟や妹、ペットなどをいじめるようになる。
 ○ 家族に対してかたくなになってくる。
 ○ 助けを求めるうわ言を言ったり、不眠を訴えたりするようになる。 
 ○ 身体や持ち物の外からは見えない部分に落書きがされている。
 ○ 親が出ると何も言わずに切れてしまうような不審な電話がたびたびかかる。
 ○ 不良じみた友達が訪ねてくることがある。
 ○ 携帯電話に友達からの呼び出しメールが頻繁に入る。
 ○ 外出しなくなり、人におびえるようになる。
 ○ 学校から帰ってから、友達と遊ぶことが少なくなる。
 ○ 家の金銭を持ち出したり、買い与えたものがなくなったりする。
 ○ 登校時間になると頭痛、腹痛などを訴え、登校を渋るようになる。
 ○ 学校へ行きたくないと言いだすことが増える。
 ○ メモや日記などに悩みが書き込んであったりする。
 ○ 遅刻したり、早退したりすることが多くなる。
 ○ 転校したい、生まれ変わりたい、などともらすようになる。
 イ 地域では
 ○ 同じ子が、何度も自転車の修理にやってくる。
 ○ 公園や街角で、個人を中傷した落書きをよく見る。
 ○ いつも同じ子が飲食物などを買いに使い走りされている。
 ○ 登下校ときにいつも同じ子が他の子のカバンや用具等を持たされている。
 ○ いつも同じ子が笑い者にされたり、からかわれたり、命令されたりしている。
 ○ プロレスごっこなどの遊びによく加えられている。
 ○ 公園や神社で大勢に囲まれ、罵声を浴びせられたり暴力を振るわれたりしている。

 Q6 我が子がいじめに加わっていないか心配ですが?
 「子どもは親の鏡」と言われるように、親の普段の言動は、子どもに大きな影響を与えます。親が地域のいろいろな人と分け隔てなく仲良く関わる姿を見て育った子どもは、友達とのかかわりを大切にします。日ごろから子どもに思いやり、やさしさ、正義感などを育むよう努め、いじめる側にならない子どもにしたいものです。 次のような様子が見られたら、いじめに加わっていないか注意する必要があります。
 ○ 買い与えていない物品を持っている。
 ○ 心当たりのないお金を持っている。
 ○ 言葉遣いが乱暴である。
 ○ 親と顔を合わせたり、会話したりすることを嫌がる。
 ○ 年下や自分より弱い立場の子に対して高圧的である。
 ○ 勉強さえできればいいといった言動がよくある。
 ○ 友達の名前を呼び捨てにし、友達を手下のように使っている。
 ○ 他人を馬鹿にしたり、悪口を言ったりする。
 ○ パソコンや携帯電話で、他人を非難するメール等を書き込んでいる。
 ○ 特定のグループでの行動が多く見られる。
 ○ 特定の子を無視したり、仲間はずれにしたりしている言動が見られる。


 学校・家庭・地域 の連携によって、子どもたちが安心して楽しく通える学校が成り立つと思います。今後とも、よろしくお願いします。