学校日記

10月24日 朝会(オンライン)

公開日
2022/10/24
更新日
2022/10/24

校長メッセージ

10月24日朝会 (オンライン)

先ほど、認証がありました。前期の皆さん、お疲れさまでした。後期の皆さん、どうぞよろしくお願いします。全校でリーダーをしっかりフォローしていきましょう。

10月の終盤になりました。朝と昼の寒暖差が大きいところですが過ごしやすい時期ですね。校区の稲やカキが豊かな実りを示していますね。まさに、実りの秋、「繰り返して実らす」ですね。

さて、まず、うれしいこと・励みになることです。
1つめ、先ほど、表彰伝達もありましたが、新人戦での様子です。すべての種目を見ることができたわけでないですが、坂中生の皆さんは、持てる力を発揮しながら、また仲間の励ましのもと、最後までねばり強く取り組んでいる様子が大いに伝わってきました。結果として、優勝したり、入賞したりという素晴らしい結果につながった種目・チームもありましたが、そうでない種目やチームもあきらめない姿に溢れていました。これは、きっと夏以降に、目標をもって、練習方法を学びながら繰り返してきたこと、そして、自分たちで考え判断し、行動することを重ねてきたからなのではないかと、受け止めています。
2つめ、地域の皆さんからの声が届けられました。こんな話です。『先日、雨の日に両手にゴミを持ってゴミ出しをしていたところ、坂中生が、傘を差してくれて「一つ持ちましょうか」と声をかけてくれた』とのことです。きっとその坂中生にとっては、ごく当たり前のことだったのではないかと受け止めました。これとは別に少し前に、坂中生がとてもよく挨拶をしてくれる、うれしくて涙が出ました、という話をも頂きましたね。
どちらの話もとてもうれしく、みんなの励みになりますね。今後も、坂中生のよさをどんどん発揮していきましょう。

そして、今週は大きな期待・楽しみがあります。
1つめが明日の文化祭。とても上手なポスターが校内に掲示してあります。新時代〜新しい伝統を坂中生らしく〜 とても素晴らしいテーマですね。コロナを越え、新しい時代を自分たちで切り拓いていくという意思が伝わってきます。日頃の学習や活動で学んだこと、取り組んだこと、さらには得意・好きなことを、表現、発表し合う。期待が膨らみます。その表現、発表をみんなでしっかり受け止めたり、様々な場面で支えたりしていい時間・場面を共有しましょう。
もうひとつ、今週の金曜日は2時間授業です。全国から多くの教育関係の皆さんが、授業の様子や坂中生の皆さんの様子を参観しに来られます。坂中・坂中生のよさ・いいところを多くの方に見て頂けること、とても楽しみです。

さて、本題です。
皆さんと共有したいのは、次の2つです。
・習慣にして継続する
・健康安全第一

前回の朝会の続きです。つなげて考えてください。
「やり抜く力=情熱×努力」などについて共有しましたね。その時も伝えましたが、私が大事にしている言葉の一つが「継続は力なり」です。行動や努力の積み重ね、つまり、継続でしか確かな力にならないことを身をもって知っているからです。そして、続ける・継続するのは、簡単なことではないことも知っているからです。きっと多くの坂中生の皆さんも同じですね。継続できない理由は様々ありますが、内容によっては逆にコツをつかめば、継続・持続が可能となります。

このスライドを見てください。
「筋肉は裏切らない」は、しばらく前に流行したフレーズです。
つまり、たった5分でも毎日続けた行動は、その人の確かな力になっているということです。ただし、逆に言えば、何でもよいから5分やりさえすれば、よいということではなく、
正しい方法・コツで行うことが大切だということですね。何より継続することで、自分をよく見つめるようになり、自分の自信につながりますね。
「習慣」という文字を見てみましょう。文字通り「習う」=教えを受けて身に付ける 「慣れる」=何度も経験して普通だと感じる という意味です。
習慣にして継続すれば、身に付けた正しい方法・コツで、あまり苦にすることなく普通に感じながら、続けられるのです。それが繰り返されれば、行動が短くでき、質がよいものになるので、「確かな力」になっていくのです。

でも、継続することのよさは分かっていても続けられない、というときがあります。続けようと思っていたのに、気分が乗らない、体調がよくない、急に用事が入った、雨が降ってできないなど、様々な理由で続けられないこともあります。でも、中断しても構わないのです。やめてしまうのではなく、続けてみるのです。ある研究によれば2週間継続できれば、普通のこと・当たり前のことに感じるとのことです。

やめてしまわないことに関連した、こんな考え方があります。このグラフは、学習や技能の発達の関係についてあらわしたものです。横軸は、学習量・練習量、縦軸はそのときの上達度・成果です。
人や内容によっても違いますが、学習・練習のはじめはすぐにできること・身につくこともあります。でもそのうちに、なかなか上手くできないな、伸びないなと感じることが続くことがあります。上達が感じられない時期で高原期と言います。なだらかな高原の様子に似ているからです。プラトーとも言います。伸びるためにはこのプラトーのような時期が肝心です。見える変化はないのですが、確実に向上につながる準備となっているのです。そして、上手くいかないな、ずっと伸びないな、という時期があるということを知っていれば、あきらめないで続ければさらに上達が望めることに希望を持って継続することができますね。似た状態のことをスランプと言いますが、スランプは「これまでできていたことができなくなってしまう状態」のことで、「成長を感じられなくなった状態」のプラトーとは別のもとになります。

さらにもう一つ関連です。練習やトレーニングの仕方についてです。この「頻度・強度・時間」の組み合わせが大切です。頻度とは、毎日、週に3日など、どの程度期間や間隔で行うかということです。強度は、強さ・弱さ、簡単なのか、難しいのか、時間は、一度にどのくらいの時間で行うのかということです。筋トレなどでイメージしてみると分かり易いかもしれませんが、目的や内容に応じた組み合わせが大切になるということです。
これらの考え方やコツを生かして、習慣にして継続していきましょう。

「健康安全第一」についてです。
・交通安全について本当に気を付けてください。格別、日が暮れるのがあっという間です。下校時そして、帰宅後も気を付けましょう。
・コロナ対応です。これまで通り、マスクの着用、手洗い消毒、換気、密にならないなどの徹底しかありません。ぼく・私は大丈夫、などと考えている人はいないと思いますが、気を許さずに今度もみんなで「自分」「まわり」を守るという姿勢と行動でお願いします。
・心の健康についてです。よい気候ではありますが、気温差や疲れなどで、不安や悩みがいつもより大きくなってしまう人もいると思います。そんな折には、決して一人で抱えずに、誰でもよいので相談しましょう。また、もし友達から相談を受けたら、信頼できる大人に相談するといいよとアドバイスをしてあげてください。これは繰り返して伝えていることですね。いろいろな相談窓口があります。気軽に頼れば大丈夫です。ちょっと前にこんなカードが配られましたね。まずは、気持ちを声に出して相談するところからですね。繰り返しますが、一人で抱えないようにしましょう。

それでは、「習慣にして継続する」そして「健康安全第一」で、2学期の後半の日々を繰り返しで実りのある、充実なものとしていきましょう。以上でお話を終わります。