1/27(月)朝会での校長からの話
- 公開日
- 2025/01/27
- 更新日
- 2025/01/27
校長メッセージ
1月もはや最終週を迎え、3学期のスタートの様子とこれからの生活について以下のような話をしました。
「みなさんおはようございます。始業式からあっという間に3週間が経ちました。来週には2月に入り、春の訪れを示す立春も目の前に迫ってきます。これを境に少しずつ寒さが緩んでくるとよいのですが、これからが寒さの本番かもしれません。
それでは、いつもの3つのことについて、1月を振り返ってみましょう。1つ目、新年に決めたことを実現させようと動き出していますか。2つ目、自分自身や仲間に温かい言葉をかけていますか。特に受験に臨む3年生のみなさんは、仲間同士でこれができているでしょうか。3つ目、守るべきルール、やるべき仕事などきちんとできていますか。
3学期が始まってすぐ朝から雪が積もる日がありました。あっという間に雪が積もったのでびっくりしましたね。しかし、早く登校した人たちが率先して雪かきをしてくれ、大変助かりました。また、この日は放課後に教室のワックスがけがありました。ここでも係のみなさんによって、教室をピカピカにすることができました。先週は、生徒会による挨拶運動やエコキャップの進呈もありましたので、1月から生徒の皆さんが活躍する1カ月でした。そして、1/16は入学説明会が行われ、来年度入学する小学校6年生が見学に訪れました。あと80日後には新1年生が入学してきます。ひたひたと次年度が近づいてきています。
そのような中、3学期の学校生活が始まり授業が進められています。アンケートで課題として挙げられていた、メリハリや集中、授業中の態度の改善を意識できているでしょうか。全学年で3回目の学級力の話し合いが行われ、各学級のプロジェクトが始まっているようです。自分の学級を自分たちの力でよりよくしていき、居心地の良い教室が実現していくのを大いに期待しています。新しい年が始まり、気持ちも新たにスタートをしたと思いますが、現在の自分の状況は、この吹き出しの中のどれに近いですか?学級や個人で新たに目標を決めて取り組む時に、順調に進むよりも挫折してしまうことは結構あります。そうなってしまった人は、次の3点を確認してみましょう。①自分だけが知っているという状態ではなく、周りの人も知っている状態にしていますか。くじけそうになった時に叱咤激励してもらえるような環境になっていますか。②そもそもの目標設定が無理なものではないですか。③くじけてしまってから、やらない理由やあきらめる口実を探していませんか。一つのことをやり続ける、自分の意思を貫き通すのは難しいことです。立てた目標は見直しを加え、急いで達成しようとせず、周りにも協力してもらいながら、少しずつでも前に進むことを大事にしてください。そして、次の朝会までにも様々な取組が行われます。積み上げてきた成果を発揮できるように頑張りましょう。
最後になりますが、みなさんに問題です。1995年1月17日は何があった日でしょうか。みなさんの生まれる前の話なので知らないかもしれませんが、阪神淡路大震災があった日です。この地震があった時、私は20歳だったのですが今でも忘れられない日のひとつです。なぜなら、その前日まで私は大阪にいたからです。当時、1/15が成人の日でその日、大阪に住んでいた祖父母の金婚式と私の成人式のお祝いで親戚と集まっていたのです。そして、次の日の夕方に祖父母と親戚にさよならをし、夜中に愛知県へと帰って来たのですが、その数時間後である1/17の午前5時46分にこの地震が起きたのです。帰る日が1日遅かったら、被災していたかもしれません。愛知県は当時から「そのうち大地震が起こる」と言われていましたが、関西は全くそのような話はなく、想定外の大地震でした。地震があったのを知り、急いで親戚の安否確認をしようと電話をしましたが、その日は全くつながりませんでした。そして、建物の耐震化がされていなかったため倒壊がひどく、犠牲者も大変多くなりました。幸い私の祖父母と親戚は無事でしたが、親戚の一人は生き埋めになり、助け出されるまでの丸2日間身動きが取れなかったそうです。そして、消防や救急が動けない状況の中、地域の人やボランティアの人たちの力で助けてもらったと話していました。その時、地域の人とのつながりの大切さを感じたそうです。
災害の状況を目の当たりにするたび、「当たり前の日常は当たり前ではない」「周りとの関わり合い、協力は必要不可欠」「日頃からの備えや努力が大切」だと気付かされます。しかし、これは災害に限った話ではありません。学校生活でも当てはまることだと思います。坂中を魅力ある学校となるよう、みんなで創っていこうと話をしていますが、改めて1日1日をかけがえのないものだと考え、大切に積み重ねていきましょう。時には楽な方に進みたくなる気持ちも分かりますが、その綻びが大きな後悔を生みます。繰り返しになりますがみんなで協力し、目指す姿に向かって少しずつでも進んでいきましょう。それがきっと大きな成功につながります。これで終わります。」
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