9月26日 朝会(オンライン)
- 公開日
- 2022/09/26
- 更新日
- 2022/09/26
校長メッセージ
9月26日 朝会(オンライン)
2週連続で3連休、しかも台風の影響もありました。幸い校区では大きな被害はありませんでしたが、大変な被害を受けた地域もありました。心よりお見舞い申し上げます。
さて、つい先日は秋分の日を迎え、季節はどんどん本格的な秋に向かって進んでいます。秋は深まるという表現をしますね。よい実りにつながる様子もたくさん目にするようになりました。過ごしやすいよい季節、学習や活動もしやすくなってきましたね。そして、坂中生の皆さんの笑顔とあいさつが増えてきたことをとてもよいことだと受け止めています。自分から進んで、また笑顔であいさつできる様子は、とてもいい感じですね。
さて、今日、坂中生の皆さんと共有したいのは、次のことです。
1 あきらめない・やり抜く力
2 健康・安全第一
1つ目、あきらめない・やり抜く力についてです。
6月の朝会で、『「自分に挑戦」こととして、いろいろなことに興味や関心を持って好きなことを増やし、今、好きなことや得意なことを伸ばして自信を持って楽しく生活しましょう、苦手なことよりも好きなこと・得意なことを優先してもよいのでは』と、共有しましたが、順調でしょうか。
また、2学期の始業式で、「繰り返して実らせる2学期」についても共有しましたね。
今からお話しすることは、3年生の皆さんにとっては、繰り返しになりますが、それぞれ今の自分を見つめてつなげて考えてみてください。
まず、この画像を見てください。「書のまち春日井」の市民なら誰もがよく知っている「道風くん」ですね。この図柄にはいつももうひとつ一緒に描かれているものがあります。そうです「カエル」です。
既に、「あ、そういうことか」、と、ぴんと来た人もいるかもしれませんね。
はじめに道風くんとカエルについて簡単に復習です。道風くんのモデルは、平安時代西暦900年頃に活躍した三跡という書の達人の一人、小野道風です。こんな図柄を目にしたことがあるでしょうか。この小野道風の生誕地が春日井という説に基づいて、「書のまち春日井」のキャラクターになっています。
この図柄にもカエルが描かれていますが、みなさん小野道風とカエルのエピソードは知っていますね。諸説あり、事実かどうかははっきりしませんが、次のようなお話しです。
既に書道家として書の達人だった道風は、あるときスランプに陥っていた。自分の才能のなさに自分が嫌になり、書道をやめようかと真剣に悩んでいた。そんな時、ある雨の日に散歩に出たら、柳にカエルが飛びつこうと、何度も挑戦している姿を見た。道風は「いくら飛んでも柳に飛びつけるわけないのにしょうがないヤツだ」と無駄なことをしていると思った。が、気になってその様子を見ていた。すると偶然にも強い風が吹き柳がしなり、蛙が見事に飛び移ったのを見て道風はハッとした。「しょうがないのは自分のほうだ。カエルは一生懸命努力をして、チャンス・偶然を自分のものとしたのに、自分はそれほどの努力をしていなかったのだ」と悟り、そしてさらにものすごい努力を重ねて、千年以上経過した今の時代にも作品や名を残すような人となった、ということでしたね。
ここで、先ほどお話しした「あきらめない」「やり抜く力」とつなげて考えてみましょう。みなさんと共有したいのは、「あきらめない」こと「やり抜く力」と、才能とは別のものであるということです。
やり抜く力は、ある研究では
「やり抜く力」=「情熱」×「努力」
と表されています。
「もっともっと上手くなりたい」という情熱に、努力を重ねることで、あきらめないでやり抜くこと、つまり、目標の達成や成果に結びつくということです。
この式からわかると思いますが、やり抜く力を大きくするには、「努力」の部分が大切です。つまり、自分の行動、実行力が関係してきます。自分で決めたことだからこそ、逃げ出さず、投げ出さずに、ねばり強く行動を重ねるのです。
このあきらめない やり抜くための方法・コツにはいろいろありますが、次のように「習慣にして継続する」が有効とされています。
(1) 毎日、同じ時間、同じ場所での習慣にする。
(2) 時間の長さよりも、集中し質を高く短く繰り返す。
(3)見えるようにする。
(4) 中断しても大丈夫。上手くいかない、事情があって続けられないなど、よくあること。そんなときにこそ、少し考え方や方法を見直す、人に助けてもらう。
「継続は力なり」なのです。また、「七転び八起き」という、非常にわかりやすいことわざもありますね。上手くいかなくても、自分のことだから、また、自分のまわりのことでもあるから、ねばり強くやり抜いていくことが大切になります。
坂中生の皆さんが、これからの日々で、自分の得意なこと・好きなことが、もっと得意になる・もっと好きになるように、あきらめにずにやり抜き、それぞれが益々力をつける2学期にしていくことを期待しています。
2つめ 「健康安全第一」についてです。この3つです。
その1
現在、秋の交通安全運動の真っ最中です。誰もが交通事故なく安全に過ごすことを見直す期間です。この時期は特に夕方が危険と言われています。登下校はもちろんのこと、家に帰ってからや地域で過ごす場合でも、十分に気を付けて過ごしましょう。
その2
コロナ対応です。新規感染者の数は減ってきていますが、これまで通り、マスクの着用、手洗い消毒、換気、密にならないなどの徹底しかありません。ぼく・私は大丈夫、などと考えている人はいないと思いますが、気を許さずに今度もみんなで「自分」「まわり」を守るという姿勢と行動でお願いします。
その3
心の健康についてです。よい気候ではありますが、気温差や疲れなどで、不安や悩みがいつもより大きくなってしまう人もいると思います。そんな折には、決して一人で抱えずに、誰でもよいので相談しましょう。繰り返しますが、一人で抱えないようにしましょう。
この3つ以外でも、全ての基本は「健康・安全」あってこそです。
坂中生の皆さんが、これからの日々で、自分の得意なこと・好きなことが、もっと得意になる・もっと好きになるように、あきらめにずにやり抜き、それぞれが益々力をつける2学期、互いに認め合い高め合い、実り多き2学期にしていくことを期待しています。よろしくお願いします。