学校日記

11月1日朝会(オンライン)

公開日
2021/11/01
更新日
2021/11/01

校長メッセージ

11月1日朝会(オンライン)

先ほど後期生徒会役員はじめ認証がありました。それぞれの立場・役割で自分のため・みんなのためのよろしくお願いします。前期の生徒会役員・学級委員・議員の皆さん、これまでお疲れさまでした。後期の人が引き継いでくれるはずです。表彰伝達もたくさんありました。それぞれの得意・好きをますます伸ばし磨いてください。

さて、今日から11月。その節目の日に坂中生の皆さんと共有したいことは次の3つです。

1 学校祭をおえて
2 いつも通り 日常を大切にする
3 ONでもOFFでも

1 学校祭を終えて
先週10月26日の学校祭。全校の坂中生が同じ場所・空間に集まったのは、本年度はじめてでしたね。全校ドッチボールで仲間の応援のもと楽しく競い合ったり、作品展示鑑賞や有志発表、吹奏楽部の演奏など、日ごろの学習や活動の成果、得意なことの発表・表現をみんなで受け止めたりすることができました。ある有志発表の人に学校祭のあと聞いてみました。動画の撮影は大変だったのでは、の問いかけに、「20回以上やり直しました」とのことでした。繰り返してやってみて、ようやく実を結ぶということですね。
このように、みんなのよさや得意・好きなことが豊かに表現され、それをみんなで受け止めるという、とてもよい時間と場面を共有できました。こられは、4月から繰り返し共有してきた「自分に挑戦」「みんなで取り組む」ということが、学校祭全体を通して沢山発揮されたこととして、とてもうれしく感じました。格別3年生の皆さんの前向きで真剣かつ大いに楽しむ姿は、坂中全体を盛り上げてくれました。また、2年生は全体のエンジン・推進力となってどんどん坂中を前に進めてくれています。さらに、1年生は中学校っていろいろなやり甲斐があって、楽しいところだなと、先輩達の姿から沢山受け止めたはずですね。そして、このような祭り・イベントでは、それを支える裏方の人たちの存在あってこそです。準備や運営で裏方で支えてくれた皆さん、そして表で表現してくれた皆さんを含め、すべての関係の皆さんに感謝しています。ありがとうございました。
さて、祭りは終わりました。終わった後が肝心です。みんなと楽しく活動したこと、それぞれの得意や好きを発揮し受け止めたこと、坂中がずっと大事にして積み上げてきた伝統やよさを、これからの日々につなぎ、さらによくしていくことが、学校祭を共に過ごした私たち全員の役割ですね。よろしくお願いします。
なお、先日の学校祭には、地域の方も皆さんの様子を参観されました。日ごろの様子も含めて、坂中生の皆さんは「あいさつがよくできます」「交通安全に気を付けて登下校しています」「明るく元気に学校生活を楽しんでいますね」「互いを認め合っていますね」など、坂中生のよいところを教えてくださいました。とてもうれしいですね。地域の皆さんによる見守り・支え・理解があって安心して学校や地域で過ごせますね。

2つめ いつも通り 日常を大切にする についてです。2つ例をお話しします。
その1 一昨日新人戦のバレーボール部の試合でのことです。サービスをする仲間に対して「いつもの〇〇でねー」と声をかけるメンバーがいました。大会で緊張しているかもしれないけれど、繰り返し練習してきたいつものようにすれば大丈夫だよ、特別なことなんてしなくていいからね、というアドバイス・気持ちがその短い言葉に込められていると感じました。
その2 朝のあいさつについてです。皆さんは、朝登校するときに、教室に入るまで、何回くらいあいさつを交わしていますか。家の人、地域の人、登校途中での友達、門や昇降口で、等々、数えきれないくらいのあいさつをしているはずです。そのことが当たり前になっているので、朝だけでなく廊下ですれ違うたびに「こんにちは」が自然にでるので、先ほどのように「坂中はあいさつがしっかりできますね」になっていくのです。
そんないつものこと・いつも通りを大事にするということを表す言葉に「凡事徹底」があります。入学式や始業式でお話をしましたので、覚えてくれている人もいると思います。「平凡で当たり前なことでも、いや、平凡で当たり前なことだからこそ、それを徹底して継続、実行し、よりよい成果につなげる」という意味でしたね。先ほどのように、「進んであいさつをする」「ものを大事にする」「進んでそうじや活動をする」「身だしなみを整える」「人の話をしっかり聞く」「時間を守る」などがその中身の例でした。
このスライドは先日のそうじの時間の様子です。この日だけのことではなく、いつも通りの坂中の当たり前ですね。
「凡事徹底」に近い内容をこんなふうに表すこともあります。「ABCDの法則」です。
A当たり前のことを、B馬鹿にしないで、Cちゃんと Dできる人は、大きな成果につながるという意味です。皆さん、一人一人はどうですか。また、自分の周りの人で「あ、ABCDの法則にまさに当てはまるな」という人が思い浮かぶでしょうか。いつも通り、日常を大切にしていくことで、先日の学校祭、そして大会や発表会などの大きな特別な時にも力が発揮していけるようにしていきたいですね。

3つめ ONでもOFFでもについてです。
1学期に坂中でのICT活用・TPC活用は、学習や活動で「楽しく活用、有効に活用」するということを共有しました。使い方にも慣れ、学習場面を中心に、いい使い方、楽しく有効に活用している様子に沢山触れ、頼もしく感じています。タイピング検定にもみんなで取り組んでどんどんスキルアップできそうですね。今後はさらに連絡などにも活用していけるのでないかと期待しています。そのような中、気になることもあります。ネットワークやクラウドを使って学習などをするときに、言葉遣いや表現が、雑になったり適切でない表現になったりしている、ときには見る人読む人をいやな気分や不安にさせる様子があることです。私たちには表現の自由があります。しかし、ネット上つまりオンライン上だと、つい表現がきつくなったり、普段顔を合わせて話すよりも乱暴になったりしがちです。オンラインのアンケートなどでも記名しないことをいいことに大丈夫かなという回答を目にすることもあります。それがエスカレートすると、差別的表現や誹謗中傷といわれるような相手を貶める(おとしめる)書き込みになったりすることがあります。社会の中では、それで訴えられることもあります。人のアカウントでなりすますなども名誉毀損や業務妨害で訴えられます。ちなみにネット上で書き込んだことは、削除をしても見た目上には見えないだけで、サーバーにはすべて記録が残ります。社会人として就職するする折りには、その人がそれまでSNSやネット上でどんな書き込みをしてきたのか調べる企業もあるそうです。「裏アカ」なら大丈夫ということでないことは安易に想像できますね。今、皆さんは、学校という守られた中で生活し、失敗を経験しながらよりよく成長していける立場です。失敗はやり直せます。でも、一人一台端末を使うようになり、家にも持ち帰るようになって、学びやすくなったのに、表現の仕方や書き込みの仕方で違う学びや経験をしてしまっては、役に立たないばかりか、よくない学びや経験を重ねてしまうことになってはいけないことを誰もが理解しているところです。だからといって端末を使わない・使えないようにするというのがよい判断とは現時点で考えていません。では、家で自分のスマホを使ってのチャットや掲示版なら何を書いても許されるのか、ということでないことも坂中の皆さんならよく理解しているとおりです。オンラインでも、オンラインでないオフライン、つまり現実・対面のやりとりでも、人の嫌がることをしないのは当然のことですし、人を不愉快にさせる書き込み・表現をしないのです。あとは、それらを「しないことを実行する」という判断・行動で表すだけですね。それでも何か困っている・戸惑っているという友達が近くにいたときは、止めておこうと声をかけたり、信頼できる大人に相談するようアドバイスをしてあげてください。みんなでONでもOFFでも安心して生活しよりよく学んでいけるようにしましょう。

3つのことを共有しました。2学期そして2021年も残り2か月。コロナの新規感染は減ってきましたが、これからも健康・安全第一で、実りの2学期の後半をよりよい日々として積みかさねましょう。坂中生の皆さんの、最善の判断と行動を期待しています。よろしくお願いいたします。