学校日記

5月31日朝会(オンライン)

公開日
2021/05/31
更新日
2021/05/31

校長メッセージ

5月31日 朝会(オンライン)

例年より早い梅雨入りをして今日で既に2週間ほど経過しましたが、ここ数日は天候もよく、空が青く、気持ちがよい日が続いていますね。学校周辺・校区の田んぼも田植えが始まり、空の青さが水田に水鏡と映ってとても美しい景色になっています。
さて、今日、坂中生の皆さんと共有したいことです。
1 1年、1学期中間地点として
2 好きになる、得意を伸ばす

1つめ、「1年、1学期中間地点として」です。
今日で五月がおわり明日から6月です。令和3年で考えれば、1年の半分、半年が経過、4月からの令和3年度で考えれば2か月経過で、12月分のの2月で6分の1、1学期として考えるとおよそ半分が経過したことになります。5月の終わり・6月のスタートは節目です。
半年前に立てた目標、4月入学進級した折に立てた目標について、振り返ってみるのもよいタイミングだと思います。

坂中全体では、4月始業式で「健康・安全第一」「すべての最善を」「凡事徹底」など毎年の合い言葉・校訓の他に、次の2つを1年間通して取り組んで行くこととして共有しました。
「自分に挑戦」
「みんなで取り組む」
この2つについて、簡単に振り返りましょう。
「自分に挑戦」とは、これまでの自分、昨日までの自分に挑戦し、自分を高めていくこと。そのためにも、夢や希望を描き、大きな目標をはっきりさせ、継続して努力すること。挑戦するのは、いつも自分自身。自分をよく見つめて、自分をよく知り、小さな目標をたくさん乗り越えていこう、ということでした。
「みんなで取り組む」は、得意や不得意、いろいろな個性や考え方があるチームの仲間が、互いのよさを出し合い、一緒の目標に向かって、みんなで共に高め合っていくということでした。そのチームには、坂中全校、学年、そして、学級や班、委員会、部活動など、様々なチームがあるということでしたね。
これらをもとに、1年間を通して取り組んで行く中で、1学期は「試して整える」でしたね。4月からはじめた「坂中の学習と評価」のもと、新しくなった授業や学習の仕方、そしてタブレットPCの活用などを含めて、初めてのことだからこそ、いろいろトライ・試して、試しながらよい感じに整えていこうということでした。
学校生活の様々な場面はもちろん、学校以外での生活も含めて「自分に挑戦する」「みんなで取り組む」ことについて、それぞれトライできているでしょうか。生徒会の皆さんが、先日までのあいさつ運動で、手作りのたすきをつけたり、西門で並んで笑顔であいさつ運動をしてくれたりしたのも、試しながらよくしていく取り組みの一つの例かもしれませんね。是非、様々なことについて試してみて、よりよくしていきましょう。やってみて、行動してみて、分かってくることがありますね。

2つめ、「好きになる、得意を伸ばすについて」です。
先ほどの「自分に挑戦」「みんなで取り組む」ともつなげて考えてみましょう。
坂中生の皆さんに質問です。『「あなたが好きなこと、得意なことを教えてください」と聞かれたら、すぐ答えられますか?』
ある人は、「英語です」や「美術が好きです」など学校の教科を答えるかもしれません。また、ある人は部活動の種目などの技能かもしれません。「PCの操作やゲームが得意」「料理や物づくりが大好きです」「人の話を丁寧に聞いたり、小さなさ子どもの世話をするのが好きです」などの人もあるかもしれませんね。学校の学習や活動に関わることもあれば、全然関係ないこともあるでしょう。中には、「好きだけど不得手、苦手」とか「自分の好きなもの・得意なものが、はっきりしないな」と、思っている人も居るかもしれません。もちろんそれもあるでしょう。焦ることはありません。むしろ、そんな自分をよく理解していることはとても大切なことです。

もう一つ質問です。
『あなたは自分を高めるために、「1 好き・得意なこと」と、「2 嫌い・苦手なこと」の、どちらを優先べきだと考えますか?』
「好き・得意なこと」という人、「嫌い・苦手なこと」という人、「いや、決められません、どちらも大事」という人も居るでしょうね。クイズではないので、正解はありませんし、いろいろな考え方がありますが、私は、嫌いや苦手なことを優先したり時間をたくさんかけたりするより、好き・得意なことを優先していくことでよいと考えています。
それは、こんな理由からです。
・楽しくなる、自信が持てる
・追求の仕方、学び方が身につく
まず、好きだから・得意だから、楽しいですよね。時間が過ぎるのも忘れるくらい、没頭できます。そして、できることが増えるので、自信につながります。自信が持てれば、毎日の生活がさらに楽しくなります。
また、好きなことや得意なことだからこそ、上手くいかないなと悩んだり苦しんだりすることもあるでしょう。しかし、もっともっと、と深く追求して行く中で、追求の仕方、つまり、学び方を身に付けることにつながります。すると、得意でないことや苦手なことにもよい影響が出て、全体として自分を高めることにつながるのでは、と考えるからです。ただし、嫌いや苦手なことをしなくてよい、そのことから逃げればよい、ということを言っているのではありません。嫌いなことや苦手なことにも挑戦していくのは、とても価値あることです。誤解がないようにしてくださいね。基礎・基盤としての学習や経験は誰にとっても大事なことです。
一方で、皆さん一人一人には個性があります。好き嫌いも、得手不得手もそれぞれです。このことが全ての前提ですし、このことをよく理解している人たちの集まり・チームは、とても健全で、互いを認め合うことができます。
学校の中でもそうですが、将来、社会の中で、働いたり、生活したりしていく中で、全てを一人だけでやり抜いていくことは、ほとんどありません。むしろ、役割分担したり、知らず知らずの中でも、互いの仕事で生活できていたり、互いがカバーし合って物事を解決したりしていくのです。

このような理由から、是非、坂中生の皆さんには、「自分に挑戦」として、いろいろなことに興味や関心を持って好きなことを増やし、今、好きなことや得意なことを伸ばして自信を持って楽しく生活すること、そして、「みんなで取り組む」として、互いを認め合い、高め合っていってほしい、と強く願っています。よろしくお願いします。

最後にひとつお願いがあります。タブレットPCを使った学習・活動についてのアンケートのお願いです。近く、クラスルームに、グーグルフォームでのアンケートをおきますので、回答をよろしくお願いします。今回は1年生から3年生まで全員一緒にです。

この5月の終わりに節目として自分をよく見つめ、ますます「試して整える」1学期の後半としていきましょう。もちろん、健康・安全第一ですね。坂中生の皆さん、最善の判断と行動、引き続きよろしくお願いいたします。