5月6日 朝会(オンライン)
- 公開日
- 2021/05/06
- 更新日
- 2021/05/06
校長メッセージ
5月6日 朝会
5月に入りました。今朝はとてもさわやかな朝ですね。
坂中生の皆さんは、この連休をどのように過ごしましたか。きっと最善の判断と行動をして過ごしてくれたと想像して受け止めています。
あらためてです。5月に入りました。季節は既に夏です。昨日5月5日は暦の上で二十四節季の「立夏」。実際の生活もどんどん夏に向かっていきます。体調をよく管理して過ごしていきましょう。
さて、この令和3年度の1学期のキーワードは何か覚えていますか。「試して整える」です。先月4月1か月でも学年・学級、日々の授業、タブレット活用、委員会・部活動など、様々な場面でトライしてみたのではないでしょうか。また、1・2年生の皆さんは、4月30日のふれあい学習・春日台特別支援学校とのオンライン交流会、お疲れさまでした。いい交流場面でしたね。オンラインでも双方のやりとりがあるのはいいですね。今後も、交流委員会の人たちだけでなく、坂中生全体で、春日台特別支援学校のみんなと交流をしていきましょう。
では、本日共有したいことです。学習、学ぶことについてです。先日までにグーグルフォームでのアンケートありがとうございました。皆さんのアンケートの結果をもとに次のことを共有しましょう。
1 坂中生は、学習についてどう考えているのかを知る
2 これからどう学習するのか、どのように 学んでいくのかについて考える
まずはじめに、アンケート結果です。自分の考えと比較しながら、つまり自分を見つめながら受け止めてみましょう。アンケートの結果は、グーグルフォームから見られるようにしてありますから、詳しく見たい人は時間がある時にタブレットPCで確認してみてください。
1 学習すること、学ぶことは好きですか。
7割近くの坂中生が「好き」「まあまあ好き」。逆に「あまり好きでない」「全然好きでない」坂中生は3割以上います。
2 学ぶことが「好き」「まあまあ好き」の理由です。
・「知識を得たり、技能が身についたりするから」が一番多く、
・「いろいろなことに興味や関心があるから」
・「学習したことが役に立つから、学んだことをいかせるから」と続いています。
自由記述には、このようことが挙げられていました。
・好きな教科の勉強ができるから
・自分なりの考え方を探せるから
・考えたり計算するのが楽しいから
・先生たちが楽しく教えてくれるからです
3 学ぶことが「あまり好きでない」「全然好きでない」の理由は
・「自分で考えたり、判断したり、表現したりすることが苦手だから」が一番多く
・「自分に合った学習の仕方や学び方がわからないから」
・「知識や技能が上手く身につかないから」
・「学習したり、学ぶことが楽しくないから」と続いています。
自由記述には、このようなことが挙げられていました。ズバリの理由ですね。
・「勉強が嫌いだから」
4 あなたが勉強する・学ぶ目的・理由は何ですかについては、
・「進路、受検(受験)のため」が8割近く。そして
・「将来のため、不安なく生きるため」が7割
・「自分がよりよく生きるため」の順でした。
中には、このような理由を挙げている人もいました。
・幸せに過ごすための準備だから
・周りの人に認めてもらうため
・高校生ライフを満喫するため
5 「あなたが学びたい・身に付けたいことは何ですか」では
・「いろいろな知識や自分に合った技能」がトップで
・「受検(受験)やテスト対策の仕方」が6割近く。
逆に少なかったのが次のことです。
・「自分に合った学習目標の立て方」
・「情報の活用に仕方」
・「まわりの人と一緒に考えたり作ったりする方法」
実はこの3つは、これからの学習ではとても大切なことなのです。また、別の機会に共有しましょう。
6 「あなたは自分の学習の状況をどのように把握していますか」には、
・「テストの点数」が8割近くで
・「振り返り・自己評価」が4割です。
・「他人との比較」も3割以上ありました。
7 「日々の家庭学習や、夏休みなど長期の休みの学習や課題について、自分で計画したり選択したりできていますか」については、
・7割近くの人が「しっかりできている」「まあまあできている」でしたが
・4割近い人が「あまりできていない」「全然できていない」でした。先生から言われたとおりにしている、逆から言うと、自分ではよく考えずに、自分で決めていない、ということでしょうか。
8 その他、学習・学ぶことについての疑問などです。それぞれの学年でいろいろ出されています。ある2年生はこんな記述をしていました。
『勉強したくないのになぜ勉強しなくてはいけないのか。(将来だとか、自分のためだとか、よく言われるようなのを除いて。←納得できないので)また、学習能力に格差がある人たちが同じ場で学習すると、確かに高め合いができたりするかもしれません。だけど、それによって自分と人を比較してしまいやる気がなくなってしまうのではないでしょうか。そもそも、勉強ってなんですか?絶対的に必要なんですか?』
皆さんは、どう思いましたか?私は、このような疑問を持つことはとても大切だと考えています。学習・学びを、自分のこととしてとらえ、どうすべきなのかを考え追求すること、そのことに大きな意味があるのです。
ここで、ひとつ短い動画を観てもらいます。3年ほど前につくられ、いろいろなところで取り上げられたので、観たことがある人もいるかもしれません。「Society 5.0の社会『すぐそこの未来』です。
https://www.youtube.com/watch?v=BoEl9K2v2B0
これはコロナがまん延する2年ほど前につくられたものです。明るい未来への期待が伝わってきます。しかし、そのとき、つまりコロナ前でも、未来の予測が困難な時代、人生100年時代、AIが発達してどんどん職業が変化していく、とされていました。そして、現実としてコロナで生活の仕方まで一気に変わってしまったことを私たちは今まさに経験しています。私たち・皆さんが生きていく、これからの未来はどうなっていくのでしょうか。
スライドにあるように、
「現在、未来に向けて、自らの人生をどのように切り拓いていくのか」
「自らの生涯をどのように生き抜いていくのか」
は、私たち自身にかかっています。
だからこそ、今、この中学生のときには「基礎・基盤となる力・学び方を学ぶ」ことと、学校を卒業した後も「生涯にわたって主体的に学び続ける」ことができるような学びをしていくことが大事なのです。もちろん受検や進路も大事ですが、私たちが学習するのは、私たちの学びは決してそのためだけではないということです。
「自分は、これからどう学習するのか、どのように学んでいくのか」ということについて、
・「自分」と「まわり」から考えてみる
・「過去」と「今」、そして「未来」から考えてみる
という視点で考えていきましょう。
今後も、学習すること・学ぶことについて、自分で考える、そしてみんなで一緒に考える、でいきましょう。
最後に、健康安全第一。これはいつの時期も変わりありません。2年生は来週野外学習に出かけますね。とにかく健康安全第一。今後も、坂中生の最善の判断と行動をよろしくお願いいたします。