10/28(月)朝会での校長からの話
- 公開日
- 2024/10/28
- 更新日
- 2024/10/28
校長メッセージ
本日、朝会を行いました。大きな行事が終わり、それらを総括するとともに、今週末から11月が始まるのにあたり、以下のような話をしました。
「この1か月は文化祭という行事に向けて、みんなで取り組むことが多かったと思います。そのような中、3つのことを大切にしながら学校生活を送ることができましたか。振り返ってみましょう。1つ目、目指したい姿に近づいたという実感をもてたでしょうか。自分の変化や成長を感じることができたでしょうか。2つ目、行事を通して自分のよさ、仲間のよさを見つけることはできましたか。新たな魅力を発見できましたか。3つ目、目立っている人だけでなく、支えている人や当たり前を積み重ねている人に目を向けられていますか。行事が終わり、日常生活が戻ってきました。これからも3つのことを大事にしながら、行事で得たことを生かしていきましょう。
2週間前に、後期の生徒会役員や学級委員、議員のみなさんに認証状を渡しました。まずは、前期の生徒会役員、学級委員、議員のみなさん、お疲れさまでした。前期は学校や学年、学級を立ち上げるところからはじまるため、みんなをまとめたり、活動を軌道に乗せたりと大変だったと思います。そのような中で、坂下中を魅力的にするため、学校・学級をよりよくするために、精力的に活動していました。やらされるのではなく、自分たちでやる姿勢を示してくれた皆さんには感謝しかありません。本当にお疲れさまでした。全校の皆さんからも大きな拍手をお願いします。
さて、後期は前期の仕事を引き継ぎながら、より高めていくことが求められます。学年や学級の締めくくりを見据え、目指す学校・学級にどのようにして近づけていくのか、ビジョンをしっかりともち、様々な挑戦をしていってください。各学級のレーダーチャートは、行事を終えて今はどのような形になっているでしょうか。2学期初めに見つけた強みや課題は今はどのようになっているでしょうか。もう一度足元を見つめ、よりよい学級を目指して、どのようなプロジェクトを進めていくとよいか考え、実行してください。期待しています。今月は坂下中の授業を見に、校外から多くの人がいらっしゃいました。そこで多くの方から言われたことがあります。それは、「温かい雰囲気の中、生徒たちが協力して学ぶことができていますね」ということです。安心して仲間と学び合えることは、日常の人間関係の積み重ねがあってこそできることです。今後も仲間同士で学び合うことを大切にして、自分の見方や考え方を広げていきましょう。
そして先週の文化祭のことについても改めて振り返りをしたいと思います。昨年度以上に発表のバリエーションが豊富で、坂下学区の文化の豊かさを感じるとともに、発表に至るまでに陰ながら練習を積み重ねてきたことを思うと、頭が下がる思いでした。そして、生き生きと自分を表現できる環境がこの学校に整っていることに、私自身喜びを感じました。また、展示発表でも、発想の豊かさと表現の面白さに、作品を見ながら何度も唸らされました。オンリーワンを創り上げる力に溢れているみなさんの姿を見て、坂中の底力を感じさせられました。
10月から練習を積み上げて披露された合唱は、それぞれの学年・学級の個性がよく表れていました。1年生の合唱は初めての舞台で協力しながら創り上げてきたことが伝わってきました。また、緊張しながらも堂々とした舞台での姿は、坂中生として自信をつけていることを感じさせました。2年生の合唱は男女の声のバランスがよく、美しさと力強さでつくられたハーモニーは聞いていて心地がよいものでした。そして、力を合わせることで自分たちのポテンシャルを昨年度よりも2倍・3倍にしているのを感じました。3年生は、歌のうまさとともに、歌詞に込められた思いまでが表現されていて、心を大きく揺さぶられました。さらに最後の舞台ということで、創り上げるんだ、聞いている人に届けるんだという、みなさんの強い決意を感じました。そのメッセージは体育館にいた人みんなに伝わったはずです。心に刺さる合唱を聞かせてくれてありがとうございました。
大成功で終わった今年度の文化祭ですが、忘れてはいけないことがあります。それは、この1日をつくるため、準備をしてくれた人、当日の運営をしてくれた人、片付けをしてくれた人、観客として盛り上げてくれた人といった、多くの人の協力と陰の支えがあったということです。これらの当たり前のことの重要性や有難さも忘れず、支える側になっても積極的に動けるようになってください。
さて、2学期の大きな行事が終わりました。ほっとすると共に、「これで学級づくりは完成だ」「もうこれで大丈夫だな」というような気持ちになっていないでしょうか。しかし、そんな気持ちになるのは、まだ早いです。まずは、行事の前に立てたスローガンや個人の目標がどのぐらい実現できたのか振り返ってみてください。その上で、できたことを自信に変えて、さらに上を目指してください。逆に、できなかったことを悲観的にとらえるのではなく、原因を見つけて解決に動き出しましょう。これからが今年度の後半戦になります。学校生活も続いていきます。立ち止まることなく、後ろを振り返ることなく、さらに上を目指してみんなで働きかけていきましょう。魅力ある坂下中にする道のりはこれからも続きます。みなさんのポテンシャルならまだまだ上を目指せます。歩みを止めることなく、さらに一歩前を踏み出していきましょう。」
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