9/30(月)朝会での校長からの話
- 公開日
- 2024/09/30
- 更新日
- 2024/09/30
校長メッセージ
9月も今日で終わりとなり、明日から10月になります。表彰伝達の後で、夏休み明け1カ月の様子と、これからに向けて校長から以下のような話をしました。
「おはようございます。ようやく先週から暑さが和らいできましたが、気候が大きく変わり体に負担がかかってくる時期になってきました。衣服で体温調整をするとともに食事と睡眠を十分にとり、季節の変わり目を乗り切っていきましょう。さて、2学期の学校生活が始まり1か月が経ちました。私もホームページの写真を撮影しながらみなさんの様子を見ていますが、落ち着いて学習に取り組む姿や積極的に活動する姿をたくさん見ることができました。その反面、寝ている姿や授業に集中できない様子も目にすることがあり、とても残念な気持ちにもなっています。2学期の初めに学級・個人で目標を立てたと思いますが、それらを意識しながら生活をしているでしょうか。やりたいことを決めただけで満足していないでしょうか。今一度、実現に向けて仲間同士で励まし合いながら取り組んでいきましょう。先日スポレク大会が行われたこともあり、連日練習が行われていました。酷暑の中で大変だったかと思いますが、これを通して仲間たちのよさや学級の強みを見つけることができたでしょうか。今後も一人一人の個性を生かしながら、目指す学級の姿を、前回の言い方で例えるなら、学級ごとのフルーツポンチを行事を通してつくり上げていってください。
そして、9/18に生徒会執行部によるSDGsについての全校集会が行われました。これまで生徒会主催でレクは行われてきましたが、このような会は初めて行われました。今話題になっていること、みんなが知っておくべきことについて学ぶ機会を生徒の手で実現できたのは、すごいことだと思います。主体性と企画力を発揮してくれた生徒会執行部のみなさんに大きな拍手をお願いします。
さて、2学期がスタートして1か月が経ちましたが、いつもの3つのことについて振り返ってみましょう。一つ目、目指す姿に向けて現在進行形となっていますが?過去形や完了形になっていませんか。二つ目、自分のこと周りのことを真剣に考えていますか。大事にすることができていますか。三つ目、当たり前のことがおろそかになってきていませんか。または、理由をつけてサボってはいませんか。
そこでみなさんに、このようなことがあったらどのように思うかシミュレーションしてもらいたいと思います。5つのパターンを示しますので、席の近くの人と話しながら「仲の良い人、知っている人、初めて会った人」の場合で考えてみてください。①「おはよう」と言ったら「おはよう」と返してくれた。②「おはよう」と言ったが返ってこなかった。③聞こえなかったかと思い、もう一度大きな声で「おはよう」と言ったが、あいさつは返ってこなかった。④「おはよう」と言ったら反応はしていたようだが、何を言ったかよくわからなかった。⑤去年の人たちは「おはよう」とあいさつをするとあいさつが返ってきたが、今年の人たちはあまり返してくれない。
さあ、どうだったでしょうか。あいさつをする人との関係性によって感じ方は違うと思いますが、自分が勇気を出して「おはよう」と言った時の反応で今日1日が決まるといっても過言ではないと思います。あいさつをする時、みなさんはその言葉の中に、「今日もよろしくね」「昨日はごめんね」「頑張ろうね」「元気ですか」といった思いも込めていると思います。そして、それが相手や自分に喜びやヤル気、安心感や活力などを与えます。私も、毎朝校区を歩いている時に、みなさんとあいさつを交わしていますが、元気なあいさつを聞くと自分も元気をもらった気持ちになりますし、嬉しくもなります。みなさんも私と同じように「あいさつ」のパワーを感じたことは1度や2度ではないのではないでしょうか。
なぜ、このような話をしたかというと、9月の中旬、登校時に通学路で見守りをしてくださっている地域の人たちと会合をした際に、坂中生の「あいさつ」が話題になったからです。そして、見守り隊の方々から、坂中生の現状が、先ほどみなさんに考えてもらった①~⑤であること、つまり、あいさつをする生徒はいるが、返してくれない生徒が多くなっていることを教えてもらいました。ボランティアで立ってくださっているみなさんは、返してくれるあいさつが元気やヤル気の源だそうです。だからこそ、あいさつが返ってこない現状を、「思春期で恥ずかしいんだな」と思って期待されていなかったり、「私たちが立っている意味を知ってくれているのかな」「自分たちとは関係ない人と思われているのかな」と寂しく感じていたりしていらっしゃいました。この事実を知ってみなさんはどのように思いますか。もしも、あなたが見守り隊の人の立場になった時、坂中生はどうあってほしいですか。第2回の学級力アンケートでも魅力的な坂中にするために多くの人が「あいさつ」を挙げていました。やるべきことがわかっていて、やることで得られることが大きく、すぐに始められ、結果も出やすく、地域のためにもなり、大人になってからも必要なことをやらないという選択肢はないのではないでしょうか。
これまで繰り返し、魅力ある坂下中をみんなで創っていこうという話をしてきています。これは外から坂下中を見ている人たちにも魅力が伝わらないと意味がありません。一人一人が坂下中代表として、できることをやっていきましょう。それは、決してすごいことではなく、当たり前のことを積み重ねることで実現すると私は信じています。みなさんもそう思いませんか。これで話を終わります。」