１８８６（明治１９）年７月１３日、勅令「本初子午線経度計算方及標準時ノ件」が公布されました。勅令とは天皇が出すきまりです。この勅令によって、１８８９（明治２２）年１月１日から東経１３５度の時刻を日本の標準時とすることが定められました。兵庫県の明石天文台があるところです。

　昼の１２時（正午）に太陽が真南にあるのは、兵庫県の明石市です。私たちが住んでいる春日井市では、昼の１２時の太陽の位置は真南より少し西にずれています。北海道に住んでいる人にしたらすごく西に傾いていますし、沖縄の人にしたら東の方に傾いています。それでも日本中、明石市の真南に太陽が来た時を昼の１２時にすると決めたのです。

　写真は、東経１３５度の線が引かれた明石市の駅と明石天文台です。ウィキペディアよりお借りしました。ここをクリックすると明石天文台（明石市立天文科学館）のホームページが開きます。